202505/04掲載

サラガイのチャーハンとそばつゆで作ったワカメ汁

二枚貝に苦しみながら二枚貝のチャーハンを食らう


マルスダレガイ目マルスダレガイ科スダレガイ属の二枚貝を同定中なので、机の上が図鑑、専門書10冊と貝殻でいっぱいいっぱいになっていた。
要するに、悪戦苦闘していたのである。
猛烈に頭が忙しい最中なのに腹が減る。
お腹と背中がくっつくぞ、となり、冷凍庫を漁る。
見つけたのは正体不明のこれまた二枚貝の剥き身だ。

これを解凍する。
ご飯をチンして、ねぎを刻む。
卵を割ってかき混ぜる。
鉄のフライパンを熱して、卵を入れて、片面が焦げたら剥き身とご飯を同時に入れる。
炒めたら加減をみて(貝に塩気があるので)塩コショウ。
さらに炒めてねぎを散らして、またまた炒めて出来上がり。
同時にそばのつけつゆを水で割って温めて、わかめの汁を作る。

サラガイの剥き身でなんとなく昼ご飯の体裁が整う


ご飯をもどし、流水で貝を解凍して、ご飯を炒めてほぼ7分である。
7分ご飯なのに実に味わい深い。
貝のうま味がこくを出しているし、貝の食感も面白い。
これはニッコウガイ科サラガイ属のどれかだ。
チャーハンの問題点は食べるのではなく、半分流れるように喉を通ってしまうことだ。
食後の凍頂烏龍茶はうまいけど、虚しい。

貝はまことに難しいけどサラガイはまだ優しい方だ


過去のデータにまで遡ったら、2025年4月1日に八王子総合卸売センター、福泉で買った厚岸産のサラガイだった。
マルスダレガイ目ニッコウガイ科サラガイ属サラガイで、一般的には「白貝(しろがい)」と呼ばれている。
北海道が主な産地で、ほっきがい(ウバガイ)漁で揚がるものだ。
特徴的な味なので食べると属まではたどれる。
食べたら、すぐにスダレガイ属にモンシロチョウ。

このコラムに関係する種

ワカメのサムネイル写真
ワカメWakame seaweeds, Sea mustard 韓国/미역(ミヨク)海水生。低潮線付近から漸深帯岩の上など。日本海、太平洋側では北海道室蘭以南、九州までの各地。・・・・
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サラガイのサムネイル写真
サラガイNorthern great tellin海水生。潮間帯下部〜水深20m前後の砂地。千葉県銚子以北、日本海鳥取以北の本州、北海道。朝鮮半島、沿海州、サハリン沿岸・・・・
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