202504/29掲載

一色のイタヤガイ、ツキヒガイの食べ比べ

ザ・ピーナッツと、いしだあゆみの共演のよう


鈴木項太さんに送って頂いた愛知県西尾市一色の、イタヤガイ科イタヤガイ、同科ツキヒガイを刺身にして食べ比べてみた。
今回はちょっとだけツキヒガイの方が甘味が豊かで、貝らしい風味が優っていた気がする。
でも気のせいかも知れない。
それにしてもイタヤガイとツキヒガイはうまい。

もちろんイタヤガイ科の食用貝は総てうまいけど、この2種はうまさのラインが刺身にして他の二枚貝より上だ。
次いでヒオウギかな?
といいながら、ヒオウギを食べるとまた違ってくるのが、ボクが通ではない証拠である。
結論、イタヤガイ、ツキヒガイ、ヒオウギガイは同じくらいうまい。
一色のすごいところは、このイタヤガイ科3種が全部揚がることだろう。

ツキヒガイならショッカーを倒せる


さて、両種とも剥き身にする。
貝柱だけにし、貝柱の端っこに着いている硬い筋と表面の膜を取る。
ツキヒガイは貝殻の割りに貝柱が小さい。
しかも二枚貝の中で、殻長(大きさ)に対してもっとも貝殻が薄い。
去年の今日の日くらいに、子供の頃、流行った手裏剣代わりにして栗の板に飛ばしてみた。
驚くなかれ、見事に刺さったである。
3000円もする栗の板なのに、なんてこったー。
貝柱に軽く振り塩をして水分が表面にでてきたら、拭き取り刺身にする。

イタヤガイの貝殻が厚みがあって硬いだけ


イタヤガイは貝殻に膨らみがあってやや厚みがある。
貝殻が少しデコボコしているので、貝柱を切り取るときには要注意。
こちらも貝柱だけにし、貝柱の端っこに着いている硬い筋と表面の膜を取る。
貝柱に軽く振り塩をして表面に水分が出て来たら拭き取る。
刺身に切りつける。
項明水産、鈴木項太さんには感謝します。

このコラムに関係する種

イタヤガイのサムネイル写真
イタヤガイJapanese scallop,Frill海水生。水深10〜100メートルの砂地。北海道南部〜九州。朝鮮半島、中国沿岸、東シナ海。・・・・
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ツキヒガイのサムネイル写真
ツキヒガイJapanese moon scallop, Saucer scallop海水生。水深10〜100メートル。房総半島・山陰〜九州。西太平洋。・・・・
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