ミルクイ
代表的な呼び名ミルガイ
ミルクイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
魚貝の物知り度 | ★★★ 知っていたら通人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水生。北海道〜九州。朝鮮半島。
潮間帯から水深20メートルの細かい砂地。
生態
産卵期は春から秋。
砂などに潜り込み、水管を出して、水中をただよう植物プランクトンなどを吸い込み、食べている。
3年で殻長10センチ前後になり、以後年1センチほどずつ
基本情報
東京湾、三河湾、瀬戸内海などで潜水漁でとっている。バカガイ科のなかでも大型になる二枚貝で非常に高価である。
とても日常的に利用できる値段ではないので、すし店、料理店で使われている。江戸前ずしなどでは「みるがいの仕込み」は基本的な技術だが、職人みずから仕込む店は高級店に限られる。
代用品に「白みる(ナミガイ)」があるが味は格段に本種の方が上だ。
とても日常的に利用できる値段ではないので、すし店、料理店で使われている。江戸前ずしなどでは「みるがいの仕込み」は基本的な技術だが、職人みずから仕込む店は高級店に限られる。
代用品に「白みる(ナミガイ)」があるが味は格段に本種の方が上だ。
水産基本情報
市場での評価 入荷量は少ない。二枚貝ではもっとも高いもので、キロあたり3000円(卸値)を超えるのが普通。
漁法 潜水漁
主な産地 愛知県、瀬戸内海周辺、東京湾など
選び方・食べ方・その他
選び方
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味わい
旬は春
一般に軽くゆでて食べる。
このゆでたものを刺身という。
主に食べるのは水管部分。
他の部分は加熱して使う。
一般に軽くゆでて食べる。
このゆでたものを刺身という。
主に食べるのは水管部分。
他の部分は加熱して使う。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
生食(刺身)、ソテー(バター焼き)、揚げる(天ぷら)、汁(みそ汁、潮汁)
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
和漢三才図会(寺島良安 正徳2年) 東海美人、淡菜、殻菜の漢字がある。
本朝食鑑(人見必大 元禄10) 〈蛤は殻・肉ともにぼう(漢字なし)に類し、一頭は小さく、黒茸が生えている。略鹿茸に比し、黒毛がある。茸頭に菜を生じ、初めは微黄色く、赤色を帯び、味は淡脆・甘美である。……包人が黒茸味はもっとも美い。上厨に充て、世間でも嘉賞されている。……その袴」帯・舌柱も味が佳い。〉
西施舌(せいしぜつ) 〈ミルクイを西施舌という。西施は中国春秋時代の越の美女の名である。河豚(白子)を西施乳という。〉『たべもの語源辞典』(清水桂一編 東京堂出版)
旧ページ内容
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市場では「みるがい」もしくは「本みる」。貝のなかでも最高級品。今や、寿司屋などでもめったに使えないものとなってしまった。北海道から九州まで棲息。瀬戸内海や三河湾、東京湾などの内湾に多い貝で、資源の減少が危惧されている。