ミルガイ
一般的に「ミルガイ」と呼ばれる水産物についてのまとめページです。
本ページの内容
ミルガイについて

すしダネなどで「みるがい」と呼ばれているものはマルスダレガイ目バカガイ科のミルクイである。市場では高級品で1㎏2000円以上、上物は4000円になることもある。国内産が高くなったのでカナダなどから同属が輸入されている。
縁もゆかりもないキヌマトイガイ科のナミガイも「白みる」として、ミルクイと同じように利用されている。ナミガイも決して安くはなく、回転ずしなどで活けを使うことは少ないと思う。これもカナダなどからアメリカナミガイが輸入されている。
過去に黄色い「黒ミル」というネタを見たことがあるが、チシマガイに似ている気がするが正体不明である。
要するに水管を食べる二枚貝を「みるがい」、「みる」と言う傾向があると思うといいかも。
「ミルガイ」と呼ばれる水産物一覧
●印は「ミルガイ」ですがそれ以外はミルガイの仲間ではありません。
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アメリカナミガイ
オオノガイ目キヌマトイガイ超科キヌマトイガイ科ナミガイ属
海水生。アラスカ州からカリフォルニア州。 潮間帯から水深10メートルの泥底。アメリカナミガイのページへ -
アメリカミルクイ ●
マルスダレガイ目バカガイ超科バカガイ科ミルクイ属
海水生。ワシントン州〜カリフォルニア。ミルクイの代用品としてアメリカからヤマナリアメリカミルクイとともに輸入されているもの。 非常に味がよく、すしダネに加工されるとミルクイとの区別が難しい。 皮を剥きにくいのが難点。アメリカミルクイのページへ -
ナミガイ
オオノガイ目キヌマトイガイ超科キヌマトイガイ科ナミガイ属
海水生。潮間帯下部から水深30メートルの砂泥地。 北海道から九州、オホーツク海。 サハリン、沿海州、太平洋沿岸のメキシコからアメリカ。日本各地の浅い砂泥地にいるもので、非常に深く砂に潜る性質がある。 代表的な産地は愛知県三河湾、瀬戸内海などが産地である。 流通上は「白ミル」と呼ばれている。オオノガイの仲間では唯一全国的・・・ナミガイのページへ -
ミルクイ ●
マルスダレガイ目バカガイ超科バカガイ科ミルクイ属
海水生。北海道〜九州。朝鮮半島。 潮間帯から水深20メートルの細かい砂地。東京湾、三河湾、瀬戸内海などで潜水漁でとっている。バカガイ科のなかでも大型になる二枚貝で非常に高価である。 とても日常的に利用できる値段ではないので、すし店、料理店で使われている。江戸前ずしなどでは「みるがいの仕込み」は基本的な技術だが、職人みず・・・ミルクイのページへ -
ヤマナリアメリカミルクイ ●
マルスダレガイ目バカガイ超科バカガイ科ミルクイ属
海水生。アラスカ〜バハカリフォルニア。 潮間帯〜水深20メートルの砂泥地。ミルクイの代用品としてアメリカからアメリカミルクイとともに輸入されているもの。 非常に味がよく、すしダネに加工されるとミルクイとの区別が難しい。 皮を剥きにくいのが難点。ヤマナリアメリカミルクイのページへ