202507/27掲載

銭州のツムブリは久しぶり

7月なのにもう十二分にうまいツムブリ


年間を通して、いろんな大きさのツムブリを食べているが、やはり2㎏以上がおいしい。
旬は8月以降で秋が深まると脂が乗ってくる。
7月の3㎏ものは小さな白子を抱えていた。
産卵はまだまだ先である。
毎年、8月後半から脂が乗ってくるので、7月はまだ脂の乗りはわるい。
ただ獲物を飽食しているのだろう。
刺身は食感がほどよく強いうま味がある。
この味が舌の上で延々と残る。

細長い魚の尾は切り捨ててはならぬ


ついでに尾柄部(尾鰭と体幹部分の間にある細い部分)から指2本分くらい前の部分の刺身。
とても筋っぽいが、実はこの筋がうまい。
噛めば噛むほど味が浮き上がってくる。
この歯触りだって御馳走である。

7月、まだ早いと思っていたツムブリがやたらにおいしいのにビックリする。
ツムブリは脂の乗りより身のうま味と食感かも。

これで長野市の「若緑 本醸造」のグラスに氷を放り込んで正一合。
尾の身にとても合う。

北上傾向のツムブリはオホーツク海まできた


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが銭州で釣り上げて来たものだ。
ツムブリは体長1m以上になる細長い魚である。
2000年前後まで関東では黒潮域にしかいなかった。相模湾には小型が少ないながら揚がっていたくらいであった。これが最近、増えているし大型化している。
オホーツク海でも発見されているので、日本列島全域にいることになる
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

このコラムに関係する種

ツムブリのサムネイル写真
ツムブリRainbow runner, Fr/Comète saumon, Sp/ Macarela salmón 雙帶鰺、海草、拉侖、拉崙・柴魚・青甘(澎湖諸島) 海水魚。南日本。沖合〜沿岸の表層。[北海道紋別市定置網]、青森県下北半島牛滝〜[宮城県気仙沼]〜屋久島の太平洋沿岸、青・・・・
詳細ページへ


Copyright©2025 Bouz-Konnyaku All Rights Reserved.

呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる