202503/25掲載
春のもの、ブリ白子は素直な気持ちで煮つける
触った白子がまだ硬い、まだまだいけます、歌山のブリ

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産のジュニアが、「これいりませんか?」と和歌山県新宮市三輪崎港産ブリの白子をくれた。
横目で見た、ブリの片身に脂がありありと見える。
白子自体がまだ未成熟である。
和歌山県のブリはまだまだいけそうである。
ちなみに今どきの無闇矢鱈の金持ちにとってのブリの旬は12月、1月だけど、庶民のブリの旬は気象庁の春である3月、4月、5月と秋の9月、10月、11月だ。
要するにボクにとってのブリの旬は、まだまだこれから、だ。
煮汁をからめるように煮上げる

さて帰宅して計測して、煮つけると最高の白子だと思ったので、すぐに食べやすい大きさに切る。
鍋に醤油・酒・砂糖・水(全部適当)を沸かした中で、強火でコロコロしながら煮上げる。
煮汁をからめるように煮るといった感じ。
煮染めるのではなく、後から煮含める
ご飯泥棒でもあり、お茶の子でもある

ブリの白子煮を食べているとき、やはり真子よりも白子よな〜、と思う。
ちなみに真子を食べているときは真逆だったりするので、ボクの書いていることは、ほぼ植木等だ。
白子にはもともと甘味があり、舌にへばりつくような味がある。
そこに醤油ベースの甘辛さが加わると、どうなるのか?
飯泥棒になる。
ご飯が無性に欲しくなるので、思わず冷凍庫から5勺ほどのご飯を出して、チンする。
5勺では足りないけど、デブは泣く泣く諦める。
ちなみに真子もそうだけど、茶の子になるのである。
お茶の子さいさいとはこのことで、ウルトラ長時間のデスクワークをやりながら、ときどきお茶を飲み、白子煮をつまむ。
そして何もいなくなった。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。