久しぶりに170g超えの浜田産マイワシのフライ
熱々でも冷めてもおいしいイワシのフライ

カレー粉を魚に振るのは臭い消し、だと言ったバカな料理研究家がいた。
臭い消しでもあるが、それよりも数倍、魚に合うから振るカレー粉なのである。
ということで、今回のマイワシのフライにも大活躍。
揚げたてを食べるのはちょっとだけ危険である。
表面のパン粉の香ばしさにだまされて、大かじりしようものなら液化した脂が溶岩の如く舌を焼く。
ふうふうしならが食べようね、といいながら食べる。
島根県浜田沖のマイワシは脂乗っているぞ! とたまには島根県のサクラがごとき雄叫びを上げみる。
サクラとの違いは本当の感嘆符であることだ。
ちなみに画像を撮ったのは、おやつに揚げたフライの1枚を昼ご飯に残して置いたもの。
揚げたてもおいしいけど、この脂がまた固まったのも、やたらにうまい。
この冷めたものを食べると、微かにしてくるのがカレーの風味である。
口の中に広がる、背の青い魚のうま味によくマッチする。
アジフライよりもイワシフライと思う一瞬である。
もちろん逆もある。
マイワシには非常に豊かなうま味がある。
この豊かなうま味と脂こそが酸化して嫌みになる原因だったけど、今現在の流通ではそれがない。
マイワシは、もっとも万人向きの魚になっているのである。
大羽イワシは味も大きいかも知れぬ

マイワシを買いに八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に行ったら、お目当ての富山湾産のマイワシがちゃんと来ていた。春らしいな、と思ったら隣にもっとでかいのが山になっている。
島根県浜田沖、巻き網で揚がったもので、計ったら体長22cmで170g以上もある。
久しぶりに見る大羽で並イワシ(箱の容量が大きい)に興奮しながら下ろしたら、刺身にもなりそうな鮮度だ。
これでいろいろ作ったが、やはりイワシのフライははずせない。
手開きにして腹骨・小骨を取る、塩コショウして少し寝かせて、でてきた水分を取る。
カレーパウダー(我が家で使っているのはS&Bのもの)を振り、小麦粉をまぶす。
溶き卵に潜らせてパン粉をつけて中温で揚げる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。