カンパチの尾鰭下葉は白い? ヒレナガカンパチは黒い?
ベラについて
漢字「倍良」はあくまでも当て字である。本当は「平」で靴べらなどに似た形をいうわけなので、主にキュウセン属とかニシキベラ属などをさした言葉だろう。東日本ではあまり食べない、この靴べら型のベラ科の魚を西日本ではよく食べられている。
これが日本の魚類学の発展とともにベラ科がもっとも繁栄している熱帯・亜熱帯域の魚まで含まれるようになるとこの「細長くて左右に平たい」以外のベラ科の魚が増えてくる。イラ属、モチノウオ属などは細長いベラよりも高額であるし、料理の幅も広い。その上、本来のベラが小魚なのに対して1mを超えるものまで登場してくる。
アカガレイ属(Hippoglossoides)について
大西洋・太平洋に4種。国内ではアメリカンプレイス以外3種が揚がる。3種とも食用種。ただしアカガレイ以外は主に北海道よりも北に生息域を持ち、国内での利用は冷凍輸入になる。
Species Hippoglossoides dubius Schmidt, 1904/アカガレイ/Flathead flounder/ 山口県・福島県以北、オホーツク海、カムチャッカ半島。
Species Hippoglossoides elassodon Jordan & Gilbert, 1880/ウマガレイ 北海道日本海沿岸、千島列島以北、アラスカ湾〜カリフォルニア州モントレー。
Species Hippoglossoides platessoides (Fabricius, 1780)/アメリカンプレイス/American plaice/北大西洋、アメリカ〜カナダ沿岸ラブラドル半島、ヨーロッパ、グリーンランド沿岸に生息。
Species Hippoglossoides robustus Gill & Townsend, 1897/ドロガレイ 北海道オホーツク海沿岸、オホーツク海、アリューシャン列島、チュクチ海〜アラスカ半島。
カレイ亜目(Pleuronectoidei)について
Family Bothidae Smitt, 1892 ダルマガレイ科
Family Citharidae de Buen, 1935 コケビラメ科
Family Cynoglossidae Jordan, 1888 ウシノシタ科
Family Paralichthyidae Regan, 1910 ヒラメ科
Family Pleuronectidae Rafinesque, 1815 カレイ科
Family Scophthalmidae/turbots/大西洋、地中海、黒海など
ツノザメ目(Squaliformes)について
Family Centrophoridae Bleeker, 1859/アイザメ科
Family Dalatiidae Gray, 1851/ヨロイザメ科
Family Etmopteridae Fowler, 1934/カラスザメ科
Family Oxynotidae Gill, 1863/オシロイザメ科
Family Somniosidae Jordan, 1888/オンデンザメ科
Family Squalidae de Blainville, 1816/ツノザメ科
このページは総て平塚魚市場に並んだ魚を使った握りを取り上げる。相模湾の真ん中あたり相模川河口にある小さな地方市場である。目前に平塚港があり自前の魚、また近隣の港に揚がった相模湾の魚が集まる。平塚港での定置網、刺し網、大磯での釣り、横須賀市佐島の定置などであがった魚たちである。水揚げされた魚たちは朝4時過ぎには市場に並び、競りにかけられ、昼過ぎには店頭に並ぶ。このページの魚も平塚魚市場で相模原「デイトレード」により競り落とされ、国道を飛ばして午前中に握りに仕立てたものばかり。陸送された魚より一日以上早い到着となり、その身質の驚異的な活け加減。また三多摩地区では通常とても刺身に出来ないものも、まるで産地港でもあるかのごとく生で食用とできた。今回は別に高級魚というものではなく、雑魚に近いものを中心に取り上げている。だから平塚魚市場の片鱗のみを見せているのだということを了承して読んで欲しい。
カンパチ・ヒレナガカンパチの比較
沖縄本島与那城漁協に並ぶヒレナガカンパチ
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カンパチの尾鰭下葉先端部は白くて、ヒレナガカンパチには白い部分がないと魚類検索にある。ただそれで確実に両種を区別できるかは疑問である。確かにヒレナガには下葉の白い部分はないか、はっきりしない。ただカンパチに下葉白い部分がはっきりしない、まったくない固体がある。

ぼうずコンニャクの日本の高級魚事典
イラスト図解 寿司ネタ1年生



