202503/02掲載

相模湾小田原産ナガニシの刺身

ナガニシっていろんな意味で興味津々


神奈川県小田原魚市場の隅っこにいたナガニシを連れ帰ってきた。
たぶん刺網に混ざったものだろう。
アッキガイ上科イトマキボラ科ナガニシ属は千葉県立博物館、照屋清之介さんが遺伝子の解析を行っている最中である。
相模湾のナガニシが標準和名ナガニシであるのか、不明ではあるが、現在のところはナガニシとしておきたい。

ナガニシの仲間の足(筋肉)は巻き貝の中でも屈指の美味である。
問題は非常にちょぼっとしか筋肉がとれないということ。
内臓は食用不可なので非常に歩留まりが悪い。
またこのナガニシ属を好んで食べる地域は少なく、広島県、鳥取県の一部、そして石川県七尾周辺である。
七尾の町を歩いていると、身を取り出すために、「あかにし(コナガニシ)」の貝殻をたたき割る音が聞こえてきたものだが、震災・豪雨の後、大丈夫だろうか?

刺身の味は天下一品。内臓は食べないでね


久しぶりに食べたら、やはりいい味だねー。
足だけの味としては、ほんままことにに巻き貝の中でも断トツ、他に類をみないおいしさである。
本当の一人前だと最低、5個は欲しいものだが、1個だって満足度は高い。

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ナガニシのサムネイル写真
ナガニシSpindle snail北海道南部から九州、朝鮮半島。水深の浅い砂泥地に棲息。・・・・
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