202501/30掲載

岩手産マイワシは脂乗りすぎ、なので福井の酢で食べる

マイワシのある日々は豊かな日々だ


ほぐしては酢につけて、大根おろしをちょんとのせて食べる、を繰り返す。
個人的には塩ゆでにしても塩焼きにしても、脂の強いときは酢を使う。
今回の福井県小浜市とば屋店の「壺之酢」は、香りがとても軽いのに味に深みがある。酸度が低いのだろう、つんと来ない。
ときどき赤酢を使っているが、こちらの方が使いやすいと感じた。

それにしても岩手県のマイワシの脂の乗り具合ったら、名状しがたいレベルである。
わたのほろ苦さも素敵だ。
年末には千葉県銚子産があり、2月を前に岩手県で揚がる。
日本中のどこかしらから、年がら年中、脂ののったマイワシが来る。
マイワシのある日々は豊かな日々かも。

本当はご飯のおかずにしようと思って塩焼きにしたけど、凍頂烏龍茶のお茶請けで完結してしまった。
糖質抜きにも関わらず、とても満足度が高い。
脂の乗ったマイワシの塩焼きってダイエットになるかも。

おーー、ボクよりもデブかも、岩手のマイワシ


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に岩手県からマイワシがきていた。
値段的にも仕立て的にも並イワシだ。
ただし、触った限りでははあるが、この日中ななら刺身になる鮮度である。
消費者にとってもっともありがたいのは、この並もの(普通の仕立てで多くが5キロとか4キロ入り)である。漁師さんにとってもまとまった水揚げがあるからこその並なのである。
持ち帰り計測すると、ほぼ110g前後で、太って丸味がある。
2尾は塩焼き用に振り塩。
2尾は手開きにする。
振り塩をしたものを夕方に焼く。
強火だと燃えてしまいそうな脂の乗りである。
大根おろしを添え、福井県小浜市『とば屋酢店』の「壺之酢」をたっぷりかけ回す。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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