202412/03掲載

なれずし探し近江の旅 湖産物編 赤こんにゃく

滋賀県のスーパーにも道の駅にも、直売所でも買える


関西(滋賀県・三重県北部・京都府南部・大阪府北部)に行って見つけると買ってしまうもののひとつが「赤こんにゃく」だ。
スーパーなどにあれば買うけど、そんなに気にしているわけでもない。
滋賀県名物で、近江八幡市が発祥らしい。

近江の有名人、豊臣秀次とか、織田信長とかの伝説があって、なぜ赤なのか? なぜ弁柄をいれたのか? が語られるが、だれでも作りそうなわかりやすい嘘ばかりだと思っている。
こんにゃくが一般的になるのは18世紀からで、普通の食品となったのも18世紀からではないか? と考えているからだ。

さて、その歴史はいかがわしいものの味はいい。赤い色素である弁柄の味は感じられるような、感じられないような。
この滋賀県に展開するスーパー、平和堂で買った近江八幡市の『乃利松』のものは取り分けよくみる。
他のメーカーと比較するほど食べていないが、とてもおいしい赤こんにゃくだと思っている。

主役ではなく炊きものの一素材として煮た


基本的には冠婚葬祭に使うものだろう。
滋賀県の資料をよむと、赤こんにゃくだけを使ったに等しい料理がのっている。
これもおいしそうだけど、普通にカツオ出しに砂糖・醤油で野菜と煮てみた。
最近のこんにゃくはあく抜き不要だけど、ちゃんと一度ゆでこぼすべし。
もちろん織田信長が登場するかのようなドラマティックな味はしないが、とても素朴でおおいしい。

冠婚葬祭の膳にのってこそ見栄えがする


ちなみに大皿ではなく、本当は銘々の膳に漆塗りの浅い皿に乗せて提供したんじゃないのかな?
この方がしっくりする。


関連記事 ▽




呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる