10分でシバエビ、エビチリ、そして飯飯
10分で作った割りに本格的な味の「エビチリ」なのだ
一匙口に入れて失敗に気づく。
豆板醤の入れすぎで辛すぎである。
数年前ならベスト辛さだったけど、反魂丹、陀羅尼助が欠かせなくなった今、かなりきつい、けどうまい。
しかもご飯に合う。
たまには辛いものをば、調子の悪い胃袋に放り込むのもいいかも知れぬ、なー、なんてご飯で辛味をおさえる。
それにしてもこの甘辛く、ちょっとケチャップ酸っぱい味を考えた人は偉い。
ちなみにこの作り方は昔々の『暮らしの手帖』で読んで自分なりに簡単で、油を使わないものに変えたもの、である。
甜麺醤とかシャンタンはあったから使っただけで、これなど確実にジャズセッションの世界だ。ちょっとモンクが入っておりまする。
最初に自分好みに味つけするので、だれだって作れるアホ料理である。
問題は150円分のシバエビが、ぷるんとエビ甘くてウマスギることだ。
この「エビチリ」を考えた人にこそ、国民栄誉賞をあげるべきで、今どきの安臭いヤカラにやっても仕方がない。
小さな器の中のちょぼっとの「エビチリ」なのに、ご飯2杯も食ってしまった!
カロリーオーバーじゃ。
料理に合った鮮度のものを選ぶのが賢い生活人なのだ
12月2日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で先週入荷のシバエビを買う。
そろそろ魚屋で剥いてしまおうか、というエビなので安い。
水産物はいいものしか買わない、という人間は無限大の金持ちかバカだと思う。
自分の作る料理に合わせた鮮度のものを安く買うべし。
佐賀県太良町産である。
近年、シバエビの産地が著しく減少している気がするが、一般人はバナメイがあるから気がつかないんだろうな。
この、干潟と浅瀬がないと生きていけないエビの産地が少なくなるってたいへんなことなんだけど。
これをヒゲ2つまみ買って来る。約150円なり。
帰宅後、これで朝ご飯のおかずとする。
エビの下処理は素早く、迅速に
さっさっさーと刻む
だいたい、だいたいが日々の暮らしにはええ
鍋に水・シャンタン・豆板醤・甜麺醤・ケチャップ・少量の砂糖を入れて火をつける。
わいてきたら適当に調味料を足して味を自分好みにする。
味加減はだいたいで妥協するべし。
日常的な料理はだいたいがいい。