202411/02掲載

ひじき煮には、酢を後がけ

料理にも人間にも歴史と変化がある。些細だけど


ボクは当座煮とか常備菜が好きだ。
切り干し大根、すき昆布煮、ひじき(ヒジキ)、大豆、干し椎茸などなどの乾物を使った料理だ。
いちばん日常的なのは、手間いらずであっと言う間に作れる、「ひじき煮」だ。
「ひじき煮」を作るとき、調味の段階で酢を少し加えたり、加えなかったりしていたが、最近、調味の段階では酢を使うのを完全にやめてしまった。
気分的に酸味が欲しいとき、食べるときに酢をかけている。ものすごく些細なことだけど、料理というか、食べ物というのはこんな些細なことの積み重ねかも知れない。
ちなみにボクの場合、使う酢は3種類。
酢洗いに使うミツカンの銘撰(この安い酢はメーカーを問わず常備している)。
日本各地で買った米だけの酢は味つけや、つけ醤油などのときに使う。
赤酢はミツカンが基本。
そして今使っているのは広島県尾道市の「マルシマ酢」だ。
調味料は、これだ、と決めないで日本各地のものを使った方が楽しい。

ヒジキの煮方がわからない人がいるとは思えないけど、念のために簡単な工程を。
乾物のヒジキはたっぷりの水に入れる。
少し置く(これは気分の問題で不要だと思う)。
火に掛けて加減をみながら火を通す。この時点でさらに加熱しなくてもいいくらいに火を通すこと。
ザルに取り、流水で洗って水を切る。
一緒に煮つける素材でやり方が変わる。
今回は油揚げなので、鉄鍋に水を切ったヒジキを入れて炒める。(油を加えてもいい)
水が出て来たら火を弱めて酒・砂糖・醤油、(昔は酢)、油揚げを入れてからめるように炒める。
我が家では加減をみて、常備しているうどんつゆ、とか、そばつゆを加えたりする。
でもなければならないということはない。あれば、の話だし、つゆは半端な量残りやすいからだ。
水分がほとんどなくなったら火を止めてそのまま冷まして出来上がり。

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