202411/01掲載
城ヶ島沖のムツの味に忍びなき
ムツの刺身を山わさびで、ちょっと新鮮な気分になる
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関東の千葉県、東京都、神奈川県、相模湾の伊豆東側はムツは最高である。
この海域で揚がったものは鮮度がいいので、迷わず手が出る。
ましてや釣り師が釣り上げて首折りしたものは、通常流通では手に入らないレベル、かけがえのないものと言えるだろう。
さて、刺身はムツなのに食感が強い。
どうやら1日早いようで、うま味は少なくあっさりしているが、この食感のよさは、その淡泊さを補って余りある。
11月になると、さらに脂の乗りは豊かになると思うけど、ボクなど近年、これくらいがいちばんよい。
ちゃんと舌に脂の甘さが感じられるし、豊かなうま味が舌に残る。
炊き上がりの香り高いご飯に、山わさびを巻き込んで醤油に浸した刺身をのせて食べる。
山わさびの辛味がムツに合う。
天候不順でどこにも行けぬ、憂さが晴れる。
このサイズがいいのだ、と、釣り師にいいたい
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10月28日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが城ヶ島沖で釣り上げたムツ、31cm・413gは、釣り人的には不満足な大きさだけど、食い手にとっては魅力的だ。
ムツやキンメは表面を触って張りを感じてはならぬ。ほの柔らかいのがいい。あとは粘液でぬめぬめしていて、そのぬめぬめが透明なのがいい。
迷うことなく、ボクのお家に誘拐してきて、丸々1尾、刺身にして、鍋にして、楽しんだ。
刺身は水洗いして三枚に下ろし、腹骨・血合い骨を取り、皮を引いて刺身にする。
小骨が少ないので、あっと言う間の刺身である。
せっかくなのでご飯を炊いて、楽しむ。
今回はわさびではなく、八王子総合卸売センター、八百角で見つけた山わさび(ホースラディッシュ)を添える。
■舵丸水産は、一般客に優しく、水洗い・下ろしなどをやってくれるので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。