202410/15掲載

産地不明のウチワエビを蒸す

身にみそに内子にと多様な味のハーモニーがきける


最近、エビはマヨネーズで食べることにしている。
未知の方に目の前でエビにマヨネーズを見せつけられ、ついつい真似したくなって、「真似るね」と言って、マヨネーズを分けてもらったのが、先々月のことである。
見せつけられたときは、冷凍のミナミイセエビの試食だったけど、活けのエビにだってマヨネーズをつけないではいられなくなっている。
このエビ&マヨネーズの日々は当分続きそうである。
しかも今回は、辛子マヨネーズという最新の武器を用意した。

ウチワエビはゆでるよりも蒸した方が身が締まり、うま味も濃厚である。
ただしゆでた方が身は柔らかい。
結局、蒸す、ゆでるは好みだと思う。

蒸してまだ温かい内に手づかみで、身をつまみ出して野性的にかぶりつく。
食べた後に口中に残るエビの風味がとても豊かである。
半分はなにもつけず、半分は辛子マヨネーズをどばっとつけて楽しむ。
食感が強いので、食べたぞ、という満足感がある。
今回はみそ、内子もたっぷり。
みそと内子の独特の味わいがこれまたすこぶるつきにうまい。

ウチワエビはどんどん高騰している


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で産地不明のウチワエビを買った。
全長23cm・276gなので大きい。
少々お高いが最近の高騰振りからすると、相場以下とみた。
セミエビ科の食用エビは入荷の多い順にウチワエビ、オオバウチワエビ、セミエビ、ゾウリエビ、コブセミエビだ。
ウチワエビは山陰、長崎県などではシラミのようにわき、ときに大量に水揚げされている。
これを今回は蒸す。
ざっと水で洗い。
蒸し器で8分ほど氷水に落として少し置く。
■舵丸水産は、一般客に優しく、水洗い・下ろしなどをやってくれるので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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ウチワエビのサムネイル写真
ウチワエビFlathead lobster, Slipper lobster、Sand crayfish、Balmain bug海水生。水深100mまでの砂泥地。千葉県から九州、日本海西部、沖縄、東シナ海.フィリピン諸島、オーストラリア沿岸。水・・・・
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