オオズワイガニ
代表的な呼び名バルダイ
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★★ 究極の美味 |
概要
生息域
海水生。水深16〜500m(主に水深200-500m)の砂泥地。水深260-300mより浅場に雌が、より深場に雄が生息する。
北海道噴火湾(内浦湾)、北見沖。ベーリング海、アリューシャン列島、アラスカ半島、ブリティッシュコロンビア沿岸。
生態
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基本情報
国内で消費されるズワイガニ類(代表的なものは日本海などでとれるズワイガニ)はズワイガニ、ベニズワイガニ、オオズワイガニの3種類。
オオズワイガニは1983年頃から噴火湾から苫小牧にかけて漁獲され始めた。これが1986年には急増する。ただし好不漁の波があるようで安定的には入荷してこない。
国内の北海道噴火湾から釧路沖、噴火湾などでの水揚げもあるが、ロシアなどからの輸入ものを見かける機会が多い。ズワイガニと比べると入荷量が少なく、見た目からズワイガニとまったく区別されないで取引されている。ズワイガニ同様に雌ガニも流通する。
大型になり、とても味のいいカニである。とくどきズワイガニと比べて劣るなどという人がいるが、味では決してひけを取らないと思っている。
珍魚度 流通は安定しない。探さないと手に入らない。
水産基本情報
漁法 刺網
産地 ロシア、北海道
選び方・食べ方・その他
選び方
原則的に生きているもの。持って重いもの。
味わい
旬は不明。メスとオス両方の入荷がある。冷凍もの、ボイルはほぼオス。
殻はズワイガニよりも硬く、足が太いので身の歩留まりはいい。
身はしまっており、甘みが強い。みその味もよい。
雌が内子を持っているのは噴火湾では秋。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
冷凍生ずわいがに 生のオオズワイガニを解体して冷凍したもの。蒸したり、鍋ものにしたりする。[極洋 東京都港区]
釣り情報
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歴史・ことわざなど
ズワイガニ5種
ズワイガニ Chionoecetes opilio (O.Fabricius,1788) 北極海のアラスカ沖、グリーンランド西岸、北米の大西洋、太平洋沿岸からベーリング海、南米のチリ沿岸。オホーツク海から日本海、太平洋側では犬吠埼以北。
ベニズワイガニ Chionoecetes japonicus Rathbun,1932 日本海、太平洋、オホーツク海
オオズワイガニ Chionoecetes bairdi Rathbun,1924 北海道噴火湾、北見沖。ベーリング海、アリューシャン列島、アラスカ半島、ブリティッシュコロンビア沿岸。
トゲズワイガニ Chionoecetes angulatus Rathbun, 1924 カムチャツカ半島、ベーリング海~オレゴン州。
ミゾズワイガニ Chionoecetes tanneri Rathbun, 1893 ベーリング海~カリフォルニア州