202505/08掲載

5月、北海道噴火湾からオオズワイ雌

5月の雌も捨てがたい、と思うな


当たり前だけど、魚介類は年間を通して食べないと、その魚介類の味はわからない。
特に甲殻類十脚目短尾亜目ケセンガニ科オオズワイガニは、食べている量も少ないのでがんばるしかない。
ただ往々にしてうまいので、苦ではない。
今回の北海道産(たぶん北海道日高周辺)雌は気になって致し方ないので、買ってみた。

みそも少なく、内子もないけど、身はおいしいと思う


オオズワイガニの雌が内子を持っているのは、10月〜12月ではないかとデータを見る限り思っている。
5月の雌の外子はぱさっとしていて、内子を持っている可能性はゼロだろう。
それでもゆで上がりを食べたら、ちゃんと身(筋肉)に張りがあり、おいしいではないか。

北海道日高地方から噴火湾にかけては昔からオオズワイガニの沸くところである。
問題は突然沸いて、突然いなくなること。
でもとれたら食べるのがいちばん自然に優しいし、漁業者の方達にも優しい。
今回のオオズワイガニ雌も値段からすると、素晴らしいと思うな。

5月にやってきた季節外れのオオズワイガニ


八王子総合卸売センター、福泉にに北海道釧噴火湾からオオズワイの雌が来ていた。
非常に安かった。
居酒屋のオヤジが「みそ汁にするしかねーだろう」と迷っていた。
物は試しと、2はい買って、帰宅後すぐにゆでた。
ざっと表面の汚れを落とし、水分を切り、塩水で8分。
ゆで上がりを一瞬水で冷やしてザルに上げる。
温かい内に食べる。

このコラムに関係する種

オオズワイガニのサムネイル写真
オオズワイガニ英名/Snow crab海水生。水深16〜500m(主に水深200-500m)の砂泥地。水深260-300mより浅場に雌が、より深場に雄が生息す・・・・
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