ベニズワイガニ
代表的な呼び名ベニガニ
ベニズワイガニの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
魚貝の物知り度 | ★★★ 知っていたら通人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★★★ 重要 |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水生。ズワイガニが200〜600メートルにいるのに対して本種は500〜2500メートルの深海にいる。
茨城県以北太平洋側、日本海などの深海に生息。
生態
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基本情報
戦後になり漁が開始されたもの。日本海、東北太平洋側、北海道などでズワイガニよりも深い場所にいて、カゴ漁などでとっている。普通のカニと違って生の時点で赤いのが特徴。
一時は非常にたくさんとれ、剥き身などを大量に生産、加工していて、インスタント食品や冷凍食品などに多用されている。
加工品が目立つが、活けをゆでたものは非常に味がいい。
生鮮品としての流通の拡大もはかられている。
また剥き身にした後の殻からはキトサンがとれ、医療や健康食品への利用されている。
一時は非常にたくさんとれ、剥き身などを大量に生産、加工していて、インスタント食品や冷凍食品などに多用されている。
加工品が目立つが、活けをゆでたものは非常に味がいい。
生鮮品としての流通の拡大もはかられている。
また剥き身にした後の殻からはキトサンがとれ、医療や健康食品への利用されている。
水産基本情報
市場での評価 活けはロシア産などを中心に年間を通して入荷してくる。寒い時期の国産ものは高く、輸入ものは安い。生、ゆでの冷凍ものも大量に出回る。
漁法 底曵網、カゴ漁
主な産地 兵庫県、鳥取県、石川県、福井県、北海道
国内での漁獲量は6000トン前後、これに対してロシア、アラスカなどからの輸入が60000トンと国産の10倍にも上る。すなわち国産の中にはメスも含まれているわけで、オスの量となるともっと差が出るかもしれない。
選び方・食べ方・その他
選び方
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味わい
旬は不明。
殻は軟らかく、身はやや水分が多い。みそはうま味が強く美味。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
ベニズワイガニの料理法・調理法・食べ方/煮る(ゆでガニ、煮ガニ)、汁(鍋物)、揚げる(唐揚げ)、炊き込みご飯
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
境港 鳥取県境港はベニズワイの水揚げ港として有名だが、ここで様々なベニズワイガニ料理の開発に取り組んでいる。そのどれもが美味。
ベニズワイの棒肉 ゆでたものを殻をむいたもの。棒状なのでそのままサラダなどに使えて便利だ。[さんれいフーズ 鳥取県米子市]
棒ちらし ゆでたものをカニ肉でばらばらになったもの。
爪 爪のハサミの部分、
甲羅 グラタン用の容器として市販されている。
爪 爪のハサミの部分、
甲羅 グラタン用の容器として市販されている。
釣り情報
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歴史・ことわざなど
タラバガニの一種 1973年のサンケイ新聞社『郷土料理の旅』石井出雄に福井東尋坊の話として、このベニズワイを『タラバガニの一種』と解されている場面がある。「タラバガニ」というのが深海性のズワイやベニズワイなどにも使われた証拠である。
北鮮ものがあった ベニズワイは国内で漁獲する物は年々減少の一途をたどっている。これに対して増加しているのが北朝鮮からの輸入の物。本種は加工品材料としては、重要なものであるが、この多くが実は陰の水産王国・北朝鮮「北鮮もの」なのだ。(2007年 2008年以降で、北朝鮮からの輸入は中止されている)
北鮮ものがあった ベニズワイは国内で漁獲する物は年々減少の一途をたどっている。これに対して増加しているのが北朝鮮からの輸入の物。本種は加工品材料としては、重要なものであるが、この多くが実は陰の水産王国・北朝鮮「北鮮もの」なのだ。(2007年 2008年以降で、北朝鮮からの輸入は中止されている)