ムレハタタテダイ

ムレハタタテダイの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
20cm SL 前後になる。背鰭第4棘は長く伸びる。体高が高く、2本の幅の広い横縞がある。目を通る黒い帯は目の下に少しだけ出る。頭部顎下から黒い帯までの部分の膨らみは強い(ハタタテダイは膨らみが弱い)。臀鰭の黒い帯は臀鰭軟条の最長部分まで達する。側線は尾鰭基部まで達する。背鰭棘は12(ハタタテダイは11)。
20cm SL 前後になる。背鰭第4棘は長く伸びる。体高が高く、2本の幅の広い横縞がある。目を通る黒い帯は目の下に少しだけ出る。頭部顎下から黒い帯までの部分の膨らみは強い(ハタタテダイは膨らみが弱い)。臀鰭の黒い帯は臀鰭軟条の最長部分まで達する。側線は尾鰭基部まで達する。背鰭棘は12(ハタタテダイは11)。
背鰭棘は12(ハタタテダイは11)。
臀鰭の黒い帯は臀鰭軟条の最長部分まで達する。
頭部顎下から黒い帯までの部分の膨らみは強い。(ハタタテダイは膨らみが弱い)

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珍魚度・珍しさ★★★
がんばって探せば手に入る
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度
食用として認知されていない
味の評価度 ★★
まずくはない
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目スズキ亜目チョウチョウウオ科ハタタテダイ属
外国名
Angel fish, Butterfly fish
学名
Heniochus diphreutes (Jordan,1903)
漢字・学名由来

漢字 群旗立鯛 Standard Japanese name / Murehatatatedai
由来・語源 「ムレ」は単独でいる習性を持つハタタテダイと違って、群れを作る習性があるため。「ハタタテダイ」は神奈川県江ノ島での呼び名。第四背鰭棘の先が幟(旗)のように伸びているため。

Jordan
David Starr Jordan〈デイビッド・スター・ジョーダン(ジョルダン) 1851-1931 アメリカ〉。魚類学者。日本の魚類学の創始者とされる田中茂穂とスナイダーとの共著『日本魚類目録』を出版。
地方名・市場名

概要

生息域

海水魚。岩礁域、サンゴ礁域。
北海道函館市臼尻町(幼魚)、八丈島、小笠原諸島、千葉県館山・相模湾[小田原]〜九州南岸の太平洋沿岸、山口県豊浦、長崎県、屋久島、琉球列島。
台湾、広西省、西沙諸島、南沙諸島、ハワイ諸島、オーストラリア西岸・東岸、ケルマディック諸島、マダガスカルを除くインド洋。

生態

岩礁域やサンゴ礁域で数十匹の群れを作っている。
中層でプランクトンを餌とする。

基本情報

本種とハタタテダイの見わけがつく人が少ないので詳細は不明だが、相模湾などでは思った以上に個体数が多いようである。ほぼハタタテダイとして利用されないまま廃棄されていると思っている。
珍魚度 珍しい魚ではいが、流通しないので定置網の水揚げ時に探すしかない。またそれ以前にハタタテダイと区別できないと難しい。

水産基本情報

市場での評価 流通しない。
漁法 定置網
産地

選び方・食べ方・その他

選び方

味わい

鱗はしっかりしていて小さい。
外見からは想像できないきれいな白身である。
残念ながら歩留まりが非常に悪い。
旬や臭みのある個体があるなどは不明。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

ムレハタタテダイの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、生食(刺身)
ムレハタタテダイの煮つけ とても平べったい魚で頭部は小さく複雑である。水洗いして頭部を落としてしまう。水分をよくきり、湯通しする。冷水にとり、ヌメリや残った鱗などを流す。ふたたび水分をよく切り、酒・みりん・醤油・水の中で煮つける。
煮ると適度にしまるが、身離れはいい。皮や身にとても豊かなうま味があってとてもおいしい。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど

地方名・市場名

キョウゲンバカマ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県湯浅・白崎・塩屋 
ノボリダイ チョウゲンバト
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929) 場所和歌山県田辺 
チョウチョウバト チョウチョウウヲ チョウチョウウオ
参考『紀州魚譜』(宇井縫蔵 淀屋書店 1929)、文献 場所和歌山県田辺市 
シマダイ
参考文献 場所富山県新湊 
サンバソウ
参考文献 場所島根県浜田 
イトヒキ
参考文献 場所神奈川県三崎 
ハタタテダイ
参考文献 場所神奈川県江ノ島 
ハタタテ
参考文献 場所長崎 
ホタテ
参考文献 場所長崎県 
ハタハタ
参考文献 場所長崎県玄海 
マブシ
参考文献 場所高知 
ホカケ
参考『種子島の釣魚図鑑』(鏑木紘一 たましだ舎 2016年) 場所鹿児島県種子島 
ヤリカタギ
参考文献 場所高知県須崎