フトツノザメ
代表的な呼び名ツノザメ
フトツノザメの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
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珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
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魚貝の物知り度 | ★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
概要
生息域
海水魚。29-799m。
津軽海峡〜島根県隠岐の日本海沿岸、宮城県〜豊後水道の太平洋沿岸、八丈島、小笠原諸島、琉球列島東シナ海沿岸、東シナ海大陸棚斜面。
朝鮮半島南岸、済州島、黄海、中国東シナ海・南シナ海沿岸、ハワイ諸島、オーストラリア沿岸をのぞく全世界の温帯〜亜熱帯。
生態
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基本情報
本州以南に生息する。やや小型のサメである。刺網や深場の釣りで揚がる。この背鰭に棘(角)があるサメの中でもアブラツノザメは認知度も高く、東北・関東を中心に利用されているが。本種は漁獲量が少なく知名度が低い。
珍魚度 底曳き網や釣りなどで揚がるが、量的に少なく、流通しないのでがんばって探さないと手に入らない。
水産基本情報
市場での評価/ほぼ流通しない。一定の評価はない。
漁法/釣り、刺網
産地/
選び方・食べ方・その他
選び方
色あせていない黒っぽいもので眼が澄んでいるもの。
味わい
旬は不明。よほど扱いが悪くない限り臭味はない。扱いやすい魚だと思う。
鱗は細かくサンドペーパー状。皮は厚みがある。
血合いの強い白身で、熱を通しても硬く締まらない。
味わい サメ類は比較的あっさりして熱を通すと硬くなりやすい種が多いが、本種のツノザメ科は身に味があり、熱を通しても硬くならない。これは身や鰭、軟骨にコラーゲンが多いためだと思われる。
煮ても焼いても、揚げてもおいしいのはこのコラーゲンや脂質の多さからだろう。
反対にドチザメ科ホシザメのように湯引くことで硬く締まることがないので、湯引きにして酢みそというドチザメ科などでよく行われる料理には向かない。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
フトツノザメの料理・レシピ・食べ方/揚げる(フライ、唐揚げ)、煮る(煮つけ、湯引き)
湯通しして表面のタンパク質をかためて冷水に落とす。水分をよくきり、酒・みりん・醤油・しょうがの薄切りで煮上げる。
煮ても軟らかく、身そのものの味もあり、非常に味わい深い。たっぷり作り置きし、ご飯などのおかずや弁当の菜として優秀である。
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
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釣り情報
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歴史・ことわざなど
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