ネズミゴチ
代表的な呼び名メゴチ
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★★ 非常に美味 |
分類 | 硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ネズッポ亜目ネズッポ科ネズッポ属
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外国名 | Richardson's dragonet
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学名 | Repomucenus curvicornis (Valenciennes, 1837)
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漢字・学名由来 | 漢字 鼠鯒 Nezumigoti |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。内湾の岸近くの浅い砂地。
陸奥湾、北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道噴火湾〜九州南岸の太平洋沿岸、[鹿児島県南さつま市笠沙]、瀬戸内海、屋久島。
朝鮮半島南岸、済州島、台湾南部、広東省・江西省。
生態
産卵期は春と秋の2回。3月から5月と、9月から11月。
オスが求愛行動をとり、カップルができるとランデブーしながら放卵、射精する。
基本情報
内湾の浅場などにいる小魚。内湾の乱開発や、汚染でとれる量が減ってきている。
三河湾、大阪湾、瀬戸内海など、このような小魚を食べる食文化は各地に残っている。
関東の東京、千葉県などもそのひとつ。そこで生まれたのが江戸前天ぷらである。
煮つけなどでも食べられているが、なんといっても天ぷらにして初めて価値が出る魚。
東京では「めごち」、大阪では「天ごち」などという。内湾の小魚、エビなどが少なくなり、天ぷらが高級料理となってしまっているが、本種も高値が続き、大型は超高級魚といったところだ。
当然、ネズミゴチも高値で安定、ときに超高級魚になってしまっている。
水産基本情報
市場での評価 関東では重要な魚のひとつ。「メゴチ」の中ではもっとも高い。価格は高値安定。
漁法 底曳網
主な産地
選び方・食べ方・その他
選び方
腹など触って硬いもの。体色の腹側は白く、背はくっきり黒いもの。
味わい
旬は春と夏から秋
寒い時期をのぞく味は落ちない。
体表に滑りが多い。鱗は気にならない。皮は薄いがしっかりしている。
透明感のある白身で甘味がある。また皮には独特の風味がある。
栄養
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危険性など
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食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
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釣り情報
浅い砂地で船釣り、投げ釣りなどでねらえる。エサはジャリメ、アオイソメで、軽い錘で2本バリが基本。シロギス釣りの代表的な外道でもある。
歴史・ことわざなど
■ 天ぷらの「メゴチ(女鯒or目鯒)」の代表的なもの。天ぷら材料として重要。
■ コチ科(カサゴ目)ではなくネズッポ科(スズキ目)。コチとは縁がない。
■ 築地市場などでの「めごち」はネズミゴチ、トビヌメリ、ヌメリゴチ、セトヌメリ。
地方名・市場名
場所岡山県倉敷市玉島
場所岡山県寄島
参考聞取 場所東京都豊洲市場
参考魚勢(熊本市) 場所熊本県熊本市
参考文献 場所神奈川県三崎
場所長崎県大村市魚店
場所和歌山県和歌山市雑賀崎
備考天ぷらに使うコチ。 場所大阪府など関西
場所愛知県
場所愛媛県西条市
備考頭を顔として喉に当たる部分、すなわち腹部(はらわた)が腐りやすい。 参考文献 場所別名。大阪市場、高知県御畳瀬
備考ヌメリゴチとともに。 場所関東の市場、関東周辺の沿岸
参考文献より。