クロサバフグ
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魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系フグ目フグ科サバフグ属
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外国名 | Dark rough-backed puffer
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学名 | Lagocephalus cheesemanii (Clarke 1897)
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漢字・学名由来 | 漢字 黒鯖河豚 kurosabafugu Abe 阿部宗明(あべ ときはる Abe Tokiharu 1911-1996)。魚類学者。田中茂穂の後継者。多くの魚を記載。国内だけではなく、「新顔の魚」にて輸入、海外で漁獲される魚の魚名も多数つけている。 |
地方名・市場名 |
概要
生息域
海水魚。
北海道〜九州南岸の太平洋沿岸、富山湾魚津、能登半島、福岡県津屋崎、東シナ海。
渤海、黄海、朝鮮半島南西岸・南岸、済州島、台湾、中国東シナ海・南シナ海沿岸、大スンダ列島、小スンダ列島南岸。
生態
東シナ海では4月〜5月に産卵。
基本情報
日本各地で水揚げがある。シロサバフグと生息域が重なり、同じように水揚げされる。ときどき大発生して産地を悩ませる。
日本各地で水揚げがあるもののドクサバフグに似ているために、まとまらないと廃棄されることも多く、流通の場ではあまり見かけない。シロサバフグ同様に美味な魚である。
水産基本情報
漁法 定置網
産地 神奈川県など日本各地
背中の棘 ドクサバフグ のみ背中の棘は背鰭起部近くまで達する。
体高 ドクサバフグ がいちばん体高が高い。当然同じ体長ならドクサバフグ がいちばん重い。
選び方・食べ方・その他
選び方
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味わい
旬は秋から冬。
背面の皮、腹部に棘があり、触ると痛い。皮は剥ぎやすい。基本的にフグ調理師がみがく(毒の除去)と皮をとってしまうが、棘のない部分の皮は美味であるので、フグ調理師などに皮をそのままにしてもらうか、毒の除去だけしてもらい皮を利用するといい。
透明感のある白身で鈍く濁りやすい。水っぽいので、ペーパータオルなどにくるみ一昼夜寝かせるといい。煮るなどすると適度に締まる。
フグの調理は一般人は原則的に行なわないこと。調理するときには自己責任で
栄養
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危険性など
南シナ海の個体は筋肉は弱毒、卵巣、肝臓に猛毒との報告があるので要注意。可食部分は筋肉、皮、精巣。
食べ方・料理法・作り方
好んで食べる地域・名物料理
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加工品・名産品
釣り情報
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歴史・ことわざなど
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地方名・市場名
参考文献 場所京都府丹後宮津
参考文献 場所千葉県銚子
参考文献 場所富山県、和歌山県
参考文献 場所山口県下関、福岡県玄海
参考文献 場所広島県広島市、長崎
参考文献 場所東京、神奈川県三崎、高知県室戸、山口県下関、長崎県、熊本県天草
参考文献 場所福井県、熊本県三角、福岡県柳河、有明海
参考文献 場所福井県、長崎県、熊本県三角、有明海
参考文献 場所福岡県志賀島
参考文献 場所福岡県玄海、有明海
参考文献 場所長崎
参考文献 場所長崎県
参考文献 場所鹿児島県
場所徳島県阿南市『椿泊漁業協同組合』
場所高知県室戸市三津[定置網]
参考文献より。