キビレブダイ

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30cm TL 前後になる。眼のまわりに太く淡い赤色系の虫食い状模様がある。雌は尾柄と尾鰭が黄色。雄は眼のまわりに細く明瞭な赤色系の虫食い状模様がある。尾柄は青、尾鰭の地色は青で上・下葉にそれぞれ1本の橙色縦帯のみをもつ。[石垣島産 雄26.5cm SL・31cmTL・496g]
雄は眼のまわりに細く明瞭な赤色系の虫食い状模様がある。[石垣島産 雄26.5cm SL・31cmTL・496g]
雄の尾柄は青、尾鰭の地色は青で上・下葉にそれぞれ1本の橙色縦帯のみをもつ。[石垣島産 雄26.5cm SL・31cmTL・496g]
魚貝の物知り度 ★★★★★
知っていたら学者級
食べ物としての重要度 ★★
地域的、嗜好品的なもの
味の評価度 ★★★
美味
分類
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目ベラ亜目ブダイ科アオブダイ属
外国名
学名
Scarus hypselopterus Bleeker, 1853
漢字・学名由来

漢字/黄鰭舞鯛 Kibirebudai
由来・語源/胸鰭・背鰭後部が黄色いため。
〈キビレブダイ(新称)〉『魚類大図鑑 南日本の沿岸魚』(益田一、荒賀忠一、吉野哲夫 東海大学出版会 1975)

Bleeker
Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。
地方名・市場名
イラブチャー
参考河村雄太さん 場所沖縄県石垣島 

概要

生息域

海水魚。水深15m前後よりも浅いサンゴ礁。
小笠原諸島(幼魚)、和歌山県串本、鹿児島県薩摩半島、屋久島、琉球列島、奄美大島、石垣島。
台湾、南沙群島、タイランド湾、フィリピン諸島〜スラウェシ・ハルマヘラ島・モルッカ諸島、パラオ諸島。

生態

基本情報

主に琉球列島で上がる魚ではあるが利用法などはほとんどわかっていない。
オウムブダイなど同じくらいの大きさの種と混同されている可能性が高い。

水産基本情報

市場での評価/不明
漁法/刺突漁
産地/沖縄県

選び方・食べ方・その他

選び方

退色していないもの。触って張りのあるもの。

味わい

旬は不明。
鱗は柔らかく手ではぎ取れる。皮は厚みがあって強い。

栄養

危険性など

食べ方・料理法・作り方

キビレブダイの料理法・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)、ソテー(バター焼き)
キビレブダイの煮つけ くせのない上品な味で、熱を通しても硬く締まらないので、煮つけにして美味だ。水洗いして二枚に下ろす、適当に切り、湯通しして氷水に落とす。残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・砂糖・醤油・水を沸騰させた中に入れて煮る。やや水分の多い身が適度に締まり、皮にうま味がある。美味である。

キビレブダイのバター焼き 水洗いして二枚に下ろして骨のない方に塩コショウ、小麦粉をまぶして多めの油でじっくりソテーする。こんがり香ばしくなったらマーガリン(バター)で風味づけする。くせのない上品な白身ではあるが、風味には欠けるところがある。これをバターや油が補って余りある。

好んで食べる地域・名物料理

加工品・名産品

釣り情報

歴史・ことわざなど