シジミ属

Genus Corbicula Megerle von Mühlfeld, 1811

シジミ属(Corbicula)について

松江市で見られるシジミ漁
 淡水汽水域にいる小型の二枚貝。国内で食用となっていたことで「しじみ」と呼ばれている二枚貝は総てシジミ属だ。また古来から食用となってきたのはヤマトシジミ、セタシジミ、マシジミの3種である。一般にシジミとされるのはヤマトシジミのことだが、琵琶湖特産のセタシジミも少量流通する。淡水域にはマシジミがいて、山間部などの重要なタンパク源となっていた。
 国内で流通する「しじみ」の大半は汽水域に生息するヤマトシジミ。次いで滋賀県琵琶湖固有種のセタシジミが流通の場で見られる。完全なる淡水域にいるマシジミは近年減少傾向にあり、ほとんど食用としては顧みられることはない。
 ここに台湾原産のタイワンシジミが近年淡水域で増え、またロシア、中国などからの輸入ものが見られる。
 ハマグリ、アサリ、シジミと江戸時代には値段が下がって、シジミはいちばん庶民的なものであったが、近年となってもこの序列は変わらない。おいしくて安いのがシジミと考えていい。
産地などではみそ汁だけではなく、炊き込みご飯やラーメンなども作られている。

シジミ属に属する仲間一覧




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