202408/16掲載
旬はこれから、銭州の大オキアジの刺身
オキアジはいつもいつでもうまい
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オキアジの端正な味の表現が難しい。
白身でもなく、アジ科の背の青い魚でもない。あえて言うと、身が白濁しやすいということでは、
サバ科のサワラやハガツオに似ている。
うま味の強さも似ている。
今回の脂はそれほどという個体も実においしいと思うのは、切りつけた身にうま味成分が多く、食感は強くなく、どちらかというと柔らかいからだろう。
最近、神奈川県小田原などでも手に入れにくい魚になりつつあるのは、とれると欲しい人が多いためだ。
お昼ご飯にご飯の菜としながら、この脂ではなくうま味成分の豊かさ故の味に感服している。
ご飯にのせて食べるとなおうまいのは、オキアジの身に甘味があるからだろう。
今年の秋は去年以上にオキアジ食うぞと思っている。
こんなに大きなオキアジを見たのも食べたのも初めて
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八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが銭州で釣り上げたオキアジの体長は40cmだ。この種としては最大級である。
過去にこれほど大きな個体は見たことがない。
ちなみに比較的手に入れにくい魚である。安定的にとれないし、まとまってとれない。
ときどき荷(6尾くらいの箱)としてやってくるが体長30cm以下が多い。
どうやら大きな群れどころか数尾程度の群れしか作らないようなのだ。
今回の体長40cmは探しても手に入らないサイズなのである。
持ち帰って下ろすとあまり膨らんでいない精巣(白子)を持っていた。
三枚に下ろす包丁は比較的軽い。
お昼用に刺身にしたらやはり脂の乗り具合は今イチであった。
今回は素直にわさびと濃口醤油で。