202406/11掲載

ペルーならいいかとアボカドを買い、穴子と合わせる

アボカドはどこ産にすれば地球に優しいのか


最近、メキシコ産だらけだったアボカドだけど八王子綜合卸売センター、八百角に久しぶりにペルー産が来ていた。
メキシコという国は田中小実昌という浮遊生物的作家が飲んだくれていたくらいで、いい国なのかなと思っていた。でも、隣町に住んでいるメキシカンに聞くと暮らすに堪えないところらしい。だいたいアメリカに逃げる人が多いというのも国としていかがなものか。
国の良し悪しもそうだけど、平凡な暮らしをしているこの国の住人として、栽培のために自然破壊をし、犯罪も多発させているというメキシコ産アボカドを買ってもいいのか? 疑問符数億個なのだ。
ペルーで同じ事が起こっていないことを祈る。
アボカドを買ったので、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産まで戻る。アボカドに合う水産物というとエビ類、イカ類、二枚貝のホッキガイ(ウバガイ)、目の前で若い衆がせっせと裂いている穴子(マアナゴ)だろう。
ボクは何にするか懊悩する。悶え苦しみながら若い衆から穴子1本ひったくる。買って始めて気がついた、穴子が高騰していることに。

サラダがつまみならワインかなー?


帰宅して開いた穴子の皮を上に置き、ぬめりをしごき取る。
上から湯をかけて氷水に落として、ぬるを完全に取る。
残っている腹鰭・背鰭・胸鰭を切り落として、ペーパータオルにくるんで冷蔵しておく。
穴子はできるだけ早く下処理するべし、なのだ。
深夜にアボカドを剥き、レモン汁で和える。
カリフラワーを小房に分けて塩ゆでする。
トマトを切る。
ドレッシングはシェリービネガー・にんにく・エキストラバージンオイル・塩粗挽き黒コショウ。
穴子に塩コショウ全粒粉して、中温でじっくり揚げる。
まぜこぜにした野菜類の上に揚げたてを乗せてドレッシングをかける。
香ばしくて、うま味豊かな穴子は限りなく穴子だけを食っていたいけど、アボカドのようにちょっとクリーミーでゆるい味に合う。
でもいちばん合うのはカリフラワーかも。
夕方以降飯もの、パンものは食べないことにしているが、これなら満足度が高い。
非常に希なことだけど、近所のスーパーで特売していたチリ産の安ワインを開ける。変に軽いのでまさかの半本とうわぁー、腹はへこまぬ。

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