シイラのでか頭は清蒸にしてうまし
最後に残った頭料理が真打ち、トリだった
シイラの蒸し魚
7月27日の、5㎏のシイラを食べ尽くすために多種多様な料理に挑戦した。
シイラは素直においしい魚なので余計にいろいろ考え込んでしまっての挑戦であったが、ことごとくおいしかったのことは我がサイトにとって大収穫となった。
岡山県の山間部の町で、ありとあらゆる魚を山間の町でも売られるようになった今でも、「シイラくらい味のある魚はない」と、言ってのける老人に会っているが、さもありなん。シイラはうま味豊かで食用魚として最上級の魚なのだ。
さて、最後に大きすぎる頭の料理法に悩んだ。過去には、大きすぎるので分解して煮つけにしているが、これでは面白みがない。
つらつら考えてみると、清蒸を作っていないことに気づく。
口に入れると非常に柔らかくかつ豊潤
小皿に取り分けたシイラの清蒸
蒸し魚には向く魚と、向かない魚があるが、蒸してみるまでわからないのがやっかいな点である。しかも我が家の蒸し器にこの大きな頭が入るかどうか?
ぎりぎりの皿にのっけていざ蒸すべし。
強火で15分蒸す。蒸したときに出た魚の汁は、人それぞれだが、捨てる。
蒸し上がりにタレ(醤油・紹興酒・魚醬・砂糖を合わせて一煮立ちさせたもの)をかける。
ねぎ、辛味の唐辛子などを乗せて、煙が出るくらいに熱した油をかけ回す。
蒸し上がりをほぐしながら食べる。
小皿に身などを乗せて、タレをかけて薬味の野菜と一緒に食べるだけだけど、シイラの兜は蒸すというのが大正解だった。
全体がふんわり柔らかく蒸し上がったことからして、蒸し魚に最上の魚であることは、食べる前から明白である。
身の中に肉汁が大量に隠れていて、舌の上に乗せると、そのうま味豊かな汁と身が一緒になってとろけて崩れる。
意外に隠れ肉が多く、また皮だって捨てもんじゃない。
何度も書くけれど、清蒸は酒の肴ではなく、飯どろぼうなのだ。
もっと飯を炊いておくべきだった。