202508/06掲載

北海道根室産小イワシの刺身はいい味だ

小さいけど脂が乗り、身にうま味が満ちている


7月25日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で北海道根室市『坂井商店』からのマイワシを買った。棒受け網、花咲港揚がりである。
1尾70gほどなので小羽サイズである。
小さいのにものすごく高い。触ってそのわけがわかる。非常に脂が乗っているのである。しかも鮮度抜群。
マイワシは最近、荷(一箱の大きさ)が小さくなり、仕立て(出荷法)で勝負する時代なのがわかる。

触るそばから脂がにじみ出るので、刺身は決してきれいじゃない。
脂が皮下に層を作るとともに身に刺し込んでいるからだ。
1尾分、普通の濃口醤油と辛味控えめのボタンゴショウ(長野県中野市の唐辛子)で食べたら、脂だけではなく背の青い魚のおいしさにもあふれていた。

あとはいただきものの鳥取県で醸された刺身醤油をかけ、にんにくをからめ、ご飯にのせて一気食い。
関東の濃口醤油にはない、まったりした味の醤油と合わせると、やたらにご飯が進む。
小羽なのに味が大きいね〜。

マイワシはとってもコスモポリタン


マイワシの学名は間違いなく Sardinops sagax (Jenyns, 1842) /Pacific sardine になるはずである。
とすると太平洋の日本周辺からアメリカ大陸、オーストラリア、アフリカ大陸南部などほとんど世界中の海に生息していることになる。
多獲性魚類で日本の食文化にとって重要な魚である。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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マイワシのサムネイル写真
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