茨城県産(?)ケンサキイカで「イカじゃが」
醤油そまったじゃがいもほど、魅力的なものはない

茨城県産だと思われるケンサキイカは、底曳き網ものなのでとても安い。
このような「そうざい種」を探すのが最近、とても、難しくなっている。
作り始めて約20分ほどで出来上がるので、これがこの日の朝ご飯のおかず、となる。
それにしても、我ながら醤油人間だと思う。
醤油がないと朝ご飯が始まらない。
起き抜けの「おめざ(甘いもの)」の甘さを、9時前の朝ご飯の醤油で洗うといった感じだ。
自宅で肉を食べないので、今回のものは「肉じゃが」ではなく、「イカじゃが」である。
魚でも同じようなものを作るが、魚や軟体類、希に甲殻類などで味の方向性が変わってくるのも楽しい。
ケンサキイカは思った以上に煮汁に水分を放出して縮むけど、おかずに見た目は関係ないと思っているので、これで、いいのだ!
そんなことを度外視しても、イカのイカらしい風味とうま味で煮染まったじゃがいものうまいことよ。
穀物めいたじゃがいもがなぜ、おかずになるのか、ときどき考えても仕方ないことを考える。
個人的には醤油と、動物性のうま味を吸収したじゃがいもは、最強のご飯の友である。
もちろんイカだって、主役は「わたしよ」と、その甘味・うま味をちゃんと口の中に残す。
これに秋田県男鹿市、船川のワカメのみそ汁、うどの酢漬けで、ほぼ一汁一菜である。
これで朝・昼ご飯の友となり、夜はちょっとお値段の高い、「晴れ風」というビールの友とする。
貧乏暮らしなので、贅沢はビールだけだ。
厳密な意味での同定は不能だけどケンサキイカとする

八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で底曳き網のイカを発見した。荷(イカの入った発泡スチロールの箱)からすると茨城県だけど、正確な産地はわからない。
ヤリイカはわかるけど、ケンサキイカの若い固体(?)らしいのが多く混ざる。
山口県・島根県沖で秋などに揚がるブドウイカ型(ずんぐりしたケンサキイカ)に似ているけど、どことなく違う、ものだ。外套長(胴に見える部分)10〜12cmで同じ網で揚がったはずなのに固体差がある。