202503/31掲載

三陸産、イワシ水煮缶のスパゲッティ

何もない日の昼ご飯に三陸産のイワシの水煮


朝と言っても、夜明け前に起きたら、なのもなかった。お茶をいれて、胃袋にお茶の刺激を感じながら、そうだ昨夜もらったシュークリーム、大福があったことを想い出す。結局朝は好きなものだけで済ます。ボクにシュークリームくれた人にありがとう!
昨日は終日、都心で話したり騒いだりしたので、我が家の食糧事情などまったく頭になかった。冷蔵庫から冷凍庫まで空っぽである、昼になって困った困った、困った。しかも丸一日なにも進めていないので、サイト上の課題が山積みである。
サイト運営が一段落つくまでなんとか腹の虫をなだめたい。
そうだ、昨日は缶詰もいくつかいただいている。
缶詰を並べてみたら、全部昼ご飯の材料になりそうなものばかり。
どれにしようかな? で選んだものが「生イワシ缶」(タイムズ缶詰 岩手県陸前高田市)だ。

さて、缶詰の原材料は三陸産イワシ(マイワシ)と食塩だけだ。
缶詰をあけたら汁を飲んでみる、のが基本である。くどいようだけど、特に水煮缶は個体(魚の身)以上に汁が大切なのだ。
身も一切れ食べてみたら、柔らかくて脆弱で、こちらも想像以上においしい。
マイワシの缶詰は、そんなに多く食べているわけではないが、これはウマスギだと思う。
ただし、これだけを食べても昼ご飯にならない、おいしい時間を数分しかもてない。

おいしい缶詰はそのまま食べるとあっけない


糖質が欲しいと思って、頭に浮かんだのがパスタ(スパゲッティ)だ。
何も考えないでスパゲッティを塩を入れた湯に放り込む。
ゆでている間に見つかったのはからし菜の塩もみ(漬物)だけで、他にはなにも見つからない。
これまた何も考えないでからし菜を刻む。
この時点で、からし菜・缶詰の味とパスタの味を脳内で組み合わせてみる。
これ以上の、例えば、にんにくも、オリーブオイルもケーパーなども全部は不要に思えた。家庭料理はシンプルがいちばんだし、シンプルな方がおいしいはず。
ちなみにボクはシンプルが好きだけど、いろいろやりたい人がなにをやろうと、いいと思う。どんどん足し足しもあり。
料理にルールは無用である。

なんとなく困った末のパスタだけど、大御馳走だった


さてゆで上がったパスタに缶詰の煮汁を少し加え、刻んだ、からし菜の塩もみを放り込み、軽く混ぜる。
ある程度混ざったら缶詰の汁を全部加えてもう一度混ぜる。
これにて第一段階は出来上がり。この時点でコショウを振ってもいい。
後は器にパスタを盛り、その上にイワシの水煮を菊の花型に並べる。

食べる直前に完成させる。その瞬間がいいのだ


食べる直前にぐちゃっと混ぜて食べる。
マイワシの恐るべきおいしさが、パスタとからんで味わいが濃い。
意外にからし菜(我が家ではボクの体調からあまり辛味を出さないようにしている)の青い味と、ぴりっとした辛味が効いている。
味わいに奥行きを感じる。
こんなにうまいパスタは日本列島を探してもないはずである。

さて、「昨日の酒、今日のパスタ」、かも知れぬ。
三陸産マイワシの缶詰、侮るなかれ。
缶詰を提供してくれた『オイシックス・ラ・大地株式会社』に感謝。

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