202411/12掲載

かきとほうれん草の割り下鍋

マガキとほうれん草は相思相愛なのだ


資料を読み始めると時間が暴走する。気がついたら逢魔が時を過ぎ、つけっぱなりのテレビの音声を上げると、9時のニュースをやっている。
そんな日々なので鍋鍋、鍋な日々となる。
マガキとほうれん草は辻嘉一の表現を借りると、出合いのもの、だと思う。
本当はこれに豚肉があるとよかったんだけど、小分けのパックがなかったので今回は断念する。

沸いてきた割り下に大量のほうれん草を投入してマガキを散らして、あつあっつしながら食べる。
偽ビールを飲む、あつあっつと食べて偽ビールで肌寒の旧暦10月3日も……、ワシントン広場の夜はふけて♪ なのだ。

それにしても出合いのものを合わせた鍋はうまい。
マガキの濃厚なうまさに、ほうれん草の青苦さ。
ほうれん草には甘味もある。
考えてみたら鍋は時間を楽しむものなのに、この鍋は時短しすぎかも。
あとは空酒で正一合。

スーパーまで往復20分、料理は10分


新暦の11月になってしまったか、と唖然としながら、空の冷蔵庫を見て、近所のスーパーに滑り込みセーフ。
広島県産剥き身カキ(マガキ)とほうれん草だけを買って帰ってきた。
マガキは大根おろしで汚れを落としてざっと洗い、水分を切る。
ほうれん草は適当に手でちぎる。
酒・みりん・醤油・水の割り下で煮ながら食べる。
帰宅して鍋をつつくまでほんの10分弱。

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マガキのサムネイル写真
マガキJapanese Oyster フランス語/huîtres creuse汽水域、内湾。日本全土。東アジア全域。最近ではフランス、オーストラリアなど世界中で養殖されている。フランスなどでの・・・・
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