202409/22掲載

小田原・秦野で全買い物を済ますのがボク流

直売所は土地の匂いがしなくてはいけない


直売所に熱中して、ほぼ半世紀近くになる。初めての山形県旅で雪の来る前の国道沿いの直売所で買って買って、買いまくったのが最初である。
それから30年後に同じ山形県南陽市の道端で、同じオバチャンがいたのには感動したものである。当時はコンビニなく、ケータイなく、といった時代だったので朝早くやっている直売所で朝ご飯を買うことが多かった。
この道端の小屋のような直売所が、道の駅になりJAが経営して巨大化する。これはこれでいいが、最近やけに洗練されて、いちばん魅力的な土地土地のものが消えて行っているのが残念である。

野菜がいいだけの直売所ではつまらないのだ


さて、神奈川県小田原市、小田原魚市場を後に、秦野市にある『じばさんず』という大きな直売所に寄る。残念なことにここにはプラスアルファーがない。ただ、ただ鮮度のいい野菜だけの店でしかない。いつも結局買い求めるのは野菜だけになる。
非難ばかりするのもなんなので、いいところも。秦野は薯・芋・根菜がすごくいいのである。関東では屈指と言ってもいいだろう。
でも、強く秦野らしさが感じられるものが落花生だけって寂しくないか?
もちろん今どきの、ではあるが土着的な群馬県と比べると、平凡かつ、つまらないと思う。
まあ、それでも帰途にある直売所の中ではピカイチ、他に選択肢はない。

地域性がなく、安いだけのスーパーはつまらない


そこから5分のところにあるのがヤオマサ渋沢店である。ボク好みのバアチャンいっぱいのちょっと土っぽい店で、見た目とは違って『じばさんず』以上にいいものがある。真の食い物好きにしかわからないフェロモンがある。
魚がいいのは当たり前だが、平凡で日常的なものが光る。金太郎牛乳が通常価格なのもうれしい。そしてなにより、ボクの目的は「松みどり」である。


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