ベイカ
外套長(胴の長さ)8cm前後になる。小型で胴が丸みを帯びている
魚貝の物知り度 | ★★★★ 知っていたら達人級 |
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食べ物としての重要度 | ★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 | ★★★ 美味 |
分類 | 軟体動物門頭足綱鞘形亜綱十脚形上目ツツイカ目開目亜目ヤリイカ科ジンドウイカ属
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外国名 | Beka squid
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学名 | Loliolus (Nipponololig) beka (Sasaki,1929)
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漢字・学名由来 | 漢字 米烏賊、紅烏賊 由来・語源 初夏に米粒のような卵をもっているため。紅烏賊は色合いから。 |
地方名・市場名 |
概要 
生息域
海水・汽水生。
瀬戸内海(岡山県・香川県周辺に多い)、有明海、東シナ海の低塩分地域。
瀬戸内海(岡山県・香川県周辺に多い)、有明海、東シナ海の低塩分地域。
生態
低塩分の汽水域に生息。
春から夏に産卵する。
春から夏に産卵する。
基本情報
瀬戸内海や有明海の特産といってもよいもの。
岡山県などでは観光四つ手網でとり、初夏の風物詩ともいえそう。
小型のイカで刺身などよりも丸ごとゆでて、木の芽みそや酢みそであえる。
産地でこよなく愛されている一品である。
ベイカの水揚げ 穏やかな内湾、岸近くの浅場にいる小型のイカで、瀬戸内海ではやや沖合にいるジンドウイカ、ヒメジンドウイカよりもスマートな姿をしている。水揚げ量は少なく産地周辺でのみ流通する。
岡山県などでは観光四つ手網でとり、初夏の風物詩ともいえそう。
小型のイカで刺身などよりも丸ごとゆでて、木の芽みそや酢みそであえる。
産地でこよなく愛されている一品である。

水産基本情報
市場での評価 瀬戸内海など限られた地域でのみ流通するもの。値段はやや高め。
漁法/定置網
産地/岡山県、香川県
漁法/定置網
産地/岡山県、香川県
選び方・食べ方・その他 
選び方
とれたては透明。赤く、もしくは褐色になり、また白くなる。白いのは古い。
味わい
旬は春から初夏
産卵期の春から初夏を旬とすることが多い。
筋肉は柔らかく、内臓は比較的きれい。貝殻は小さく薄い。
火を通しても硬く締まらない。
産卵期の春から初夏を旬とすることが多い。
筋肉は柔らかく、内臓は比較的きれい。貝殻は小さく薄い。
火を通しても硬く締まらない。
栄養
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寄生虫
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食べ方・料理法・作り方(お勧め順)
煮る(ゆでる、しょうゆ煮、オイル煮)、ご飯(炊き込みご飯、リゾット)

ゆでベイカ

ベイカの煮つけ

ベイカのアヒージョ

ベイカのリゾット<
好んで食べる地域・名物料理
瀬戸内海沿岸
べかの刺身(ベイカの刺身) 水揚げしたばかりの「べか(ベイカ)」を開いて内臓を洗い流し。水分を切っただけの刺身。甘味が強く、柔らかくて皮つきなのでイカらしいうま味も感じられる。またげその食感も素晴らしい。産地でなければ食べられない美味だ。[笠岡市大島美の浜漁協 岡山県笠岡市]

べかの刺身(ベイカの刺身)
加工品・名産品
釣り情報
イカスッテを使い延べ竿を使い浅場で釣る。小エビエサで釣る。
歴史・ことわざなど
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参考文献
『児島湾』(同前峰雄 岡山文庫)、『岡山ふだんの食事』(鶴藤鹿忠 岡山文庫)、『日本近海産貝類図鑑』(奥谷喬司編著 東海大学出版局)、『世界イカ類図鑑2005』(全国いか加工業協同組合)