タイリクスズキ
代表的な呼び名スズキ
タイリクスズキの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
80cm SL 前後になる。細長く全身が銀白色。体に黒い斑紋があり鱗よりも明確に大きい。頭部は小さく吻は短い。吻端は少し丸みを帯びる。先端に向かって微かにしゃくれる。[韓国産] 80cm SL 前後になる。細長く全身が銀白色。体に黒い斑紋があり鱗よりも明確に大きい。頭部は小さく吻は短い。吻端は少し丸みを帯びる。先端に向かって微かにしゃくれる。[韓国産] 80cm SL 前後になる。細長く全身が銀白色。体に黒い斑紋があり鱗よりも明確に大きい。頭部は小さく吻は短い。吻端は少し丸みを帯びる。先端に向かって微かにしゃくれる。[国産養殖魚]
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
魚貝の物知り度 |
★★★★ 知っていたら達人級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★★ 非常に美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚類条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ科スズキ属
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外国名 |
Sea bass 韓国/농어(ノンオ) 台湾/七星鱸
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学名 |
Lateolabrax maculatus (McClelland, 1844)
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漢字・学名由来 |
漢字 大陸鱸 Tairikusuzuki
由来・語源 中国大陸周辺にいるスズキの意味合い。
『和漢三才図会』(寺島良安 正徳3年/1713 東洋文庫 平凡社)に『本草綱目』(中国明代の本草学の書で江戸時代初め国内に入ってきて、この国の本草学の基本となる)に〈一般に黒色のものを(漢字鱸の右側)という。白質(しろじ)に黒章(くろもよう)がある。それでこう名づける。〉とある、鱸の漢字自体がもともとは本種のことを指す。 |
地方名・市場名 |
ゴマスズキ
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概要
生息域
海水・汽水魚。
朝鮮半島西岸、黄海、渤海湾、台湾、東シナ海西部、南シナ海北部。
養殖ものが本種なのかどうかは不明。日本にはいない。
生態
基本情報
黄海、渤海、東シナ海でも西部中国來陸寄りに生息している。日本列島などにはいない。
西日本などでの養殖ものにタイリクスズキ型が多い。養殖スズキは比較的安くて価格が安定しているので、料理店など一定のメニューを維持するのに利用されている。
2キロ前後のサイズでこの斑紋の目立つものが多く、養殖ものもタイリクスズキとしたが、どうなのだろう。
写真は黄海で揚がったもので、朝鮮半島には普通のスズキもいる。
韓国では高級魚といってもいい。
水産基本情報
市場での評価 スズキと同じ評価。養殖ものは価格安定して安い。
漁法 養殖、刺し網、定置網
産地
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
旬は不明。
鱗はスズキとなんら変わらない。細かく取りやすい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
透明感のある白身で血合いがくすんだ赤(今回の固体は鮮度がよくなかった)だったが、本来の色はわからない。熱を通しても硬く締まりすぎない。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
タイリクスズキの料理法・調理法・食べ方/ソテー(小麦粉をまぶして)、焼く(塩焼き)、煮る(鍋)、揚げる(唐揚げ)
タイリクスズキの韓国風焼き(농어구이) ソウル、仁川では魚を焼くのではなく、ソテーしたものが多いようだ。切り身に塩コショウして小麦粉をまぶしてごま油でじっくりソテーする。表面はさくっとして身自体は柔らかく、国内にいるスズキと同じ味がする。とてもおいしいが、スズキとの違いはわかりにくい。
タイリクスズキの塩焼き 小振りのものを水洗いする。振り塩をして1時間以上寝かせてじっくりと焼き上げる。皮目にスズキに似た風味があり、適度に繊維質の身に甘みがある。身離れもいい。
タイリクスズキの鍋 韓国風の鍋にしてみた。水洗いして適当に切る。湯通しして冷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきっておく。煮干しだしに塩で味つけする。酒は入れても入れなくてもいい。この地で煮ながら食べる。韓国のあまり辛くない唐辛子で赤らみをつけるとなお美味。
タイリクスズキの唐揚げ 水洗いして水分をよく拭き取っておく。片栗粉をまぶしてじっくりと二度揚げする。皮目に独特の風味がある。身は揚げても柔らかく、ほどよく繊維質の身で甘みがある。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど