セグロマツカサ
セグロマツカサの形態写真一覧 (スワイプで別写真表示)
18cm SL 前後になる。背鰭棘10。下顎の歯塊1対。胸鰭腋部に小さな鱗がある。目の上方に黒い部分がない。
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★ 美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区正真骨下区棘鰭上目キンメダイ系キンメダイ目イットウダイ科アカマツカサ亜科アカマツカサ属
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外国名 |
Lattice soldierfish
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学名 |
Myripristis violacea Bleeker, 1851
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漢字・学名由来 |
漢字/背黒松毬 Seguromatukasa
由来・語源/
種小名「violacea」はスミレ色の。
Soldierfish 英名は兵士魚であるが、鎧(armor)を着けた兵士を思わせる魚という意味だ。堅い鱗で敵(天敵)を寄せつけないことからくる。イットウダイ科の魚に共通し、総称でもある。 Bleeker Pieter Bleeker(ピーター・ブリーカー 1819-1878 オランダ)。医師、魚類学者。『東インドオランダ領の魚類図鑑』(Atlas Ichtyologique des Indes Orientales Netherlandaises 1862-1878)。軍医としてバタビア(現インドネシアジャカルタ)に赴任。インド洋、西太平洋の魚を採取。
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地方名・市場名 |
アカイユ 場所沖縄県 ミンタマアカユー 参考河村雄太さん 場所沖縄県石垣島 |
概要
生息域
海水魚。サンゴ礁。
屋久島、奄美大島、琉球列島。
台湾南部、東沙諸島、南沙諸島、西沙諸島、ハワイ諸島をのぞくインド-太平洋。
生態
基本情報
主に沖縄県以南のサンゴ礁などにいる小型魚。
アカマツカサ類は小型で鱗が非常に硬く、下ろすなどが面倒なので、あまり人気がなく安い。
沖縄の市場では単に「赤魚(あかゆ、あかゆー)」とされ、競りにかけられたりしている。
料理法さえわかっていたらおいしい魚である。
水産基本情報
市場での評価/本種のみでの競りなどはないと思う。たぶん他のアカマツカサ類とともに「アカユー」として安く競り落とされているものと思う。
漁法/定置網など
産地/沖縄県
選び方・食べ方・その他
選び方
味わい
旬は不明。
鱗は非常に硬く引きにくい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くない。
白身で熱を通すとやや強く締まる。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
セグロマツカサの料理法・調理法・食べ方/煮る(煮つけ)、焼く(塩焼き)
セグロマツカサの煮つけ 鱗を引き、水洗いして水分をよくきる。湯通しして冷水に落としてぬめりや残った鱗などを流す。これを酒・しょうゆ・砂糖でこってりと甘辛く煮つけた。煮ると硬く締まるのは残念であるが、やや美味。
セグロマツカサの塩焼き 鱗を引き、水洗いして水分をよくきる。塩をして1時間以上寝かす。これをじっくりと焼き上げる。焼くとやや硬く締まるものの、身離れはいい。淡泊な味わいながらほんのりと甘味がある。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど