エゾアイナメ
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30cm SL 前後になる。細長く断面は丸い。背鰭は1つで欠刻がある。尾鰭は二叉しない。頬と鰓蓋に鱗がない。[22.5cm・296g] 30cm SL 前後になる。細長く断面は丸い。背鰭は1つで欠刻がある。尾鰭は二叉しない。頬と鰓蓋に鱗がない。
珍魚度・珍しさ | ★★★ がんばって探せば手に入る |
魚貝の物知り度 |
★★★★★ 知っていたら学者級 |
食べ物としての重要度 |
★★ 地域的、嗜好品的なもの |
味の評価度 |
★★★ 美味 |
分類 |
顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱新鰭区棘鰭上目スズキ系スズキ目カジカ亜目アイナメ科アイナメ属
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外国名 |
ー
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学名 |
Hexagrammos stelleri Tilesius,1809
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漢字・学名由来 |
漢字 蝦夷鮎魚女、蝦夷鮎並 Standard Japanese name / Ezoainame
由来・語源 蝦夷地(北海道)に多いアイナメの意味。
〈頬甲族アイナメ科アイナメ屬 エゾアイナメ 〔Kamchatka 及び Unalaska から San Francisco 及び Aleutian 列島等〕 Hexagrammos stelleri TILESIUS〉。『日本産魚類検索』(岡田彌一郎、松原喜代松 三省堂 初版1938) 生息地に国内がない。
アイナメの語源
鮎のように縄張りを持つため。「鮎並」が転訛したもの。
アユに似て滑らかであるから。(大言海)
形が鮎に似ていることから「鮎魚女」とした。(本朝食鑑)
「愛な魚」のこと、〈愛〉は「愛でること・賞味すること」、〈な〉は「の」、「め」は魚名語尾で「賞味すべき美味な魚」の意味。 Tilesius ヴィルヘルム・ゴットリーブ・ティレジウス(Wilhelm Gottlieb Tilesius von Tilenau 1769-1857)。ドイツの博物学者、探検家、医師。
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地方名・市場名 |
スナアブラコ 参考『北海道の全魚種図鑑』(尼岡邦夫、仲谷一宏、矢部衛 北海道新聞社) 場所北海道 |
概要
生息域
海水魚。浅い岩礁域、海藻の多い砂地を好む。
北海道の太平洋岸、オホーツク海。
千島列島、日本海北部、ベーリング海、北アメリカ西岸。
生態
基本情報
北海道にしかいない。浅場の刺網などで揚がるものでまとまってとれないので利用されていない。おいしい魚ではあるが、利用されていないという意味での未利用魚だ。
珍魚度 珍しい魚ではないが、流通しないために手に入れるのはとても難しい。
水産基本情報
市場での評価 関東では見ていない。
漁法 刺し網
産地 北海道
選び方・食べ方・その他
選び方
触って張りのあるもの。目が澄んでいるもの。体色の濃いもの。
味わい
旬は夏だと思われる。
鱗は小さく取りにくい。皮は厚みがあって強い。骨はあまり硬くはない。
血合いのない白身。
栄養
危険性など
食べ方・料理法・作り方
エゾアイナメの料理・レシピ・食べ方/煮る(煮つけ)
エゾアイナメの煮つけ アイナメと比べると評価が低いが、食べると意外にもとても味がある。煮つけなどの味は同等だと思っている。
水洗いして鍋に入る大きさに切る。湯通しして氷水に落として残った鱗やぬめりを流す。水分をよくきり、酒・みりん・醤油・水で煮る。
上品な白身で煮ても硬く締まらず身離れがいい。身に味がある。
好んで食べる地域・名物料理
加工品・名産品
釣り情報
歴史・ことわざなど