夏には、ブリこん辛みそ鍋
熱いときには暑さ対策で辛くて濃厚な鍋がいい
若いとき、体は木製だった。年を取ると、体はコンクリート製になる。
若いときは昼間の熱がすーっと去って行くが、年を取ると体の熱がこもってぜんぜん去りはしない。
年寄りが、熱がこもって死にそうなとき、逆療法がいいんじゃないか?
暑いときには涼やかな冷たいものではなく、濃厚かつ非常に辛くて熱々のものを食った方がいいんじゃないかな。
ブリの腹身とこんにゃくだけなので、交互に食べる。
いちばん脂のある部分なので切り身を舌に乗せると脆弱で、しかもとろっとしている。
甘いと感じるのは脂のせいだろう。
このとろっと柔らかいところに、こんにゃくのごく熱く、強く歯に抵抗感を感じるのがとてもいい。
なぜだかわからないけど、最近、辛すぎると食べられない。
本当はコチュジャンの辛さに追い唐辛子をするのだけどやめた。
それでも汗がぽちぽちと落ちてくる。
ぽちぽちふうふう鍋。
辛さの中に見えてくる人生儚し、だ。
ここに沖縄のハブボールを2缶は飲み過ぎかな? 逆療法なのでこれもよしかな?
ブリ半身あればなんでも作れる、そして鍋ーー。
八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産で北海道根室産11kgのブリを、もちろん丸ごとではなく、半身を買う。
ちなみに最近、北海道のブリのほとんどが活ジメである。
今回の1入れ(1箱に1尾入れ)など実に見事に締めている。
下ろした身を見ただけでほどよい脂ののりが感じられたので、間髪入れずに買ってみた。
以上は前前前回書いた。
ブリの腹身はちょっと小さめのぶつ切りにする。
こんにゃくは洗ってちょっと大きめのサイコロに切る。
ブリの切り身は湯通しして、氷水に落として霜降りにして水分を切る。
合わせみそは、みそ・酒・みりん・コチュジャン・甜麺醤・少量の砂糖・水少量を鍋に入れて火を入れて錬る。
鍋に材料を並べてみそを加えて火にかける。
辛いのが好きなら煮えたところに追い唐辛子をする。