202407/29掲載

お昼ご飯はクサヤモロの天丼

夏野菜の天ぷらを名脇役にして


猛暑になるとやたら揚げ物が食べたくなるということは、まだまだボクもイケテル気がする。7月になって連日のようにお昼は天丼を食べている。
天ぷらと言えば、普通、小柱とか、穴子(マアナゴ)、「めごち(ネズッポ科ネズッポ属の魚)」やシロギスが定番だけど、タイ科のマダイや、コチ科のマゴチ、マナガツオなどなどいろんなものを種として使っている。
天種としては異色だろうがなんだろうがご飯に乗せれば天丼なのだ。
この日は旬のすぎたクサヤモロである。
これが二度目の天ぷらだけど、マアジよりも血合いが多いせいか個性的で天種としては上かも知れない。
脂が少ないせいか揚げ上がりが軽い。
大葉やみょうが、ナスなど夏野菜と合わせた天丼くらい平凡うまいものはない。

猛暑に天ぷらを揚げただけで気力が失せる


それにしても煮ても焼いてもさほどおいしくない7月のクサヤモロが、天ぷらにするとこんなに大変身するとは思わなかった。
丼にしなくても天ぷら自体に味があるのである。
ちなみに我が家では天つゆではなく、みりん1・醤油1.5の合わせ醤油をご飯にもかけ、上からもかけている。
比較的辛口でお後がよろしい気がする。
猛暑続きで天丼を作っただけで気が抜けた。
みそ汁はねぶか、漬物は青瓜。

見た目はきれいだけど、どう見ても産卵後だ


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産、クマゴロウが銭州の定番的な魚がクサヤモロである。
昔はボクのための魚だったが、最近、人気が上向きで早く行かないと手に入らない状況になっている。
このところの個体を見ていると白子も卵巣も収縮している。どうやら産卵後であるようだ。
ちなみにクサヤモロは伊豆諸島・伊豆の名物でもある「くさや」の原料として、いちばん優れているのでこの名がついた。
持ち帰ったらすぐに水洗いして三枚に下ろす。
腹骨・血合い骨を取る。
揚げやすい大きさに切る。
比較的淡泊な味の魚なので、しょうゆ・少量のカレー粉を合わせたものでさっと洗って水分を切る。
小麦粉をまぶして衣をつけて揚げる。

このコラムに関係する種

クサヤモロのサムネイル写真
クサヤモロMackerel scad海水魚。沿岸や諸島部の水深40-200mの中・下層。伊豆〜小笠原諸島、青森県津軽海峡、相模湾〜九州南岸・屋久島の太平洋・・・・
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