202402/24掲載

トルコ風サバサンドをマサバで作る

もっとも基本的なサバサンドをマサバで作る


さて、非常に大昔に作ったトルコの魚のサンドイッチ(Balik Ekmek)」ってどんなもの? から始まって、古いサバサンドの写真の、パンの見た目がフランスパン(我ながら古い表現だけど)のようだった、とか、サバ(サバ属)はトルコなので、Atlantic chub mackerel だろうと考えた。
また、トルコ暮らし経験者曰く、「Balik Ekmek だったら魚ならなんでもよく、イカなどでもうまいよ」という話も参考にする。
こうなったら徹底的に、Balik Ekmek なのだ。意外に小さなマサバやゴマサバ、サワラなどに向いていそうだし、タビノヒモなんて呼ばれている小さなタチウオで作っても、小イカで作ってもうまそうだ。
いざ! 今年は徹底的にトルコ風サンドを作るのだ!
さて、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に鳥取県からマサバ体長37cm・0.62kgが来ていた。迷った末に買った。理想的なのはもっと脂の少ない、問題ありのゴマサバかマサバだった。今回のマサバはよすぎるのである。
最初の一巡り目なのでもっともスタンダードに、レタスと、玉ねぎを用意する。トマトやパプリカなどなどは二巡目にとっておく。パンにしてもできれば米粉パンだけど、手に入れやすいバゲットで通す。

揚げたものはサクッとして香ばしくてうまい


マサバは三枚に下ろして、腹骨・血合い骨を取る。
塩をして脂が乗っているので半日密閉して寝かせる。
ちなみに塩さえしておけば冷凍してもいい。
念のために。脂がないものは寝かす必要はない。
片身はコショウをして小麦粉をつけて揚げる。
片身はコショウしてオリーブオイルでソテーする。
温めたバゲットにオリーブオイルに浸した紫玉ねぎ、レタス、サバを挟んで好みの香辛料を振る。
チリパウダーでもいいが、オールスパイスを振ると中近東だ? と思えるような香りがする。
ちなみ玉ねぎをオリーブオイルに浸したのは、全体をまとめる媒体にするためで、ボクのオリジナルである。

ソテーしたものはサクッとした食感がないがうまい


困ったことにどっちもうまい。揚げた方が端的に分かりやすくうまいと思うけど、ソテーしたものもそんなに負けているとは思えない。
これはどうみても食事であって、おやつではない。
1食の食事として完璧だ、といってもいいだろう。
トルコでは魚を焼くこともあるらしい。
ついでにいうと同様の料理がポルトガルにもあるらしいが、焼いた魚だった気がするという友人の老人がいる。まあ、60年も前の話なので、そんなもんだろう。
それにしてもサバサンドというか魚介類のサンドはやたらにうまい。
もっともっと問題があって、安くても売れない素材を使って挑戦し続けるつもりなーのだ。

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マサバのサムネイル写真
マサバChub mackerel海水魚。日本列島近海。水深2メートル前後の浅場から水深100メートル以深まで。北海道オホーツク海沿岸〜九州南岸の日本海・・・・
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