202308/31掲載
眠れない夜の、マアナゴ中骨の素揚げ
贅沢だけどオリーブオイルで揚げる
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お盆前からのてんやわんやな日々と、過酷な旅のはてに引き込んでしまった風邪で、かれこれ1週間以上酒を飲んでいない。喉の痛みで、お見舞いにいただいたノンアルコールビールすら飲む気になれない。
風邪はじょじょに回復傾向にあるが、深夜に目がさえて、眠れないときなど、酒のないやるせなさを痛感する。
外はいつの間にやらアオマツムシの大合唱が始まっている。マツムシ、スズムシ、カンタンの声や遠し、なのだ。
せっかくいただいたノンアルコールビールなので、軽いアテを作ってゆっくりじっくり飲むことにする。
冷凍庫の隅にあったのが大アナゴの中骨である。
8月始めて買った宮城県産大アナゴは脂が乗っていて実に味がよかった。
中骨はタワシなどでていねいに血液などを洗い流し、軽く干し上げて冷凍していたもの。
多めのオリーブオイルを熱して、ゆっくりと時間をかけて揚げる。
二度揚げして、振り塩をするとさらさらといい音がする。
軽い味の骨せんべいがとても香ばしく、優しく喉から本調子ではない胃袋に落ちていく。
やっと手に入れたと言って持って来てくれた外国産のノンアルも悪くない。
これにて、二度寝。