202305/04掲載

相模湾伊東産ワラサからスルメイカ

はらわたを捨てるな


大型魚を1尾丸ごと買うことはできない。豊洲でも八王子でも、ときに川崎北部でも半身があれば半身、4分の1があれば、と大型魚はできるだけ食べきれるサイズを買うことにしている。
ついでに頭部以上にはらわたをもらうことが最近多くなっている。もちろん両方でもいいけど。
八王子総合卸売協同組合、マル幸に静岡県伊東産5〜6キロのワラサがきていて、半身買いとともにはらわたも持ち帰る。実はこのはらわたほど面白いものはない。
生殖巣を見れば、産卵後か産卵前かがわかるし、胃袋には食った獲物が入っている。ベントス(底生生物)が好きな魚には貝なんかが入っていて、意外に珍しいものだったりする。
今回の伊東産ワラサにはタカベ・マアジの幼魚と、スルメイカ丸ごと1尾が入っていた。幼魚は溶解しはじめていたが、スルメはびんびん鮮度のいいものだった。重さ240gなので相模湾では麦イカのちょっと大きめサイズといったところだ。考えてみると5.8kgの240gはスルメイカだったわけで、損得勘定すると得したかも、である。

貴重なるスルメイカでおかず


朝ご飯前なので、割り下で煮ておかずにする。
スルメイカはていねいに水洗いして、適当に切る。
水分をよくきり、割り下(醤油・酒・みりん・水を一煮立ちさせたもの)の中でさらさらと短時間煮て鍋止めをする。
料理時間はほんの5分。鍋止めしている内に買ったものを整理し、小魚などは下ろす、などなどする。
最近、スルメイカは貴重である。柔らかく煮たイカで戻しご飯を食べながら、得した、得したと吠えて、ご飯二膳。
人生悪くない。

このコラムに関係する種

スルメイカのサムネイル写真
スルメイカJapanese flying squid海水生。オホーツク海、北海道〜琉球列島。香港。北限はカナダでも発見されている。・・・・
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