202506/14掲載

6月のクロダイ級のクロダイのフライ

パン粉の内側はとても豊潤で味わい深い


タイ科だけどクロダイは安い。
今回の東京湾産もポケ、刺身、煮つけ、兜焼き、潮汁、そしてフライにした。
1尾1000円で、骨くらいで何も残らなかったので実に安いと思う。
魚というと刺身、刺身となりそうだけど、意外にトリで登場したフライが上だった。
これは時季ではなく、痩せているクロダイだったせいだ。

ほんの少しだけ、カレー粉を振ったのがよかったかも。
クロダイの場合、パン粉をつけて揚げると、筋繊維の間にジュ(肉汁というべきか)がたまる。
パン粉の香ばしさの内側に豊潤な地帯ができる。
この豊潤さにこそ、天然もののタイ科らしいよさがあると思っている。

ボクはじゃぶじゃぶウスターソース派なのだけど、大衆食堂的な味になってくれたところもうれしい。
半合のご飯を食い切るのにちょうどよかった。
デザートのまんじゅうはなしだけど、満足。

悪い時季のクロダイは料理法でカバーする


6月5日、八王子総合卸売センター、福泉で横須賀東部(横須賀市の東京湾側)産のクロダイを買った。
いろいろ作り、フライを作る。
三枚に下ろして腹骨・血合い骨を取る。
皮を引いて塩をする。
少し置いて出て来た水分を拭き取り、コショウとカレー粉を振る。
小麦粉をまぶし、溶き卵をからめ、パン粉をつけて揚げる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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クロダイのサムネイル写真
クロダイBlackhead seabream海水魚。内湾、汽水域や沿岸の岩礁。北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海沿岸、北海道〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海。朝・・・・
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