202506/14掲載
6月のクロダイ級のクロダイのフライ
パン粉の内側はとても豊潤で味わい深い

タイ科だけどクロダイは安い。
今回の東京湾産もポケ、刺身、煮つけ、兜焼き、潮汁、そしてフライにした。
1尾1000円で、骨くらいで何も残らなかったので実に安いと思う。
魚というと刺身、刺身となりそうだけど、意外にトリで登場したフライが上だった。
これは時季ではなく、痩せているクロダイだったせいだ。
ほんの少しだけ、カレー粉を振ったのがよかったかも。
クロダイの場合、パン粉をつけて揚げると、筋繊維の間にジュ(肉汁というべきか)がたまる。
パン粉の香ばしさの内側に豊潤な地帯ができる。
この豊潤さにこそ、天然もののタイ科らしいよさがあると思っている。
ボクはじゃぶじゃぶウスターソース派なのだけど、大衆食堂的な味になってくれたところもうれしい。
半合のご飯を食い切るのにちょうどよかった。
デザートのまんじゅうはなしだけど、満足。