202506/11掲載

二宮定置、小アジとジャガイモ揚げ

水産物をおいしく食べることで節約生活を送れるようにしたい


もしも真の節約生活をしたければ、水産物を徹底的に使い尽くすのがいちばんいいのではないか?
水産物は多様に使えて、安いものは安い。
お金があるときは大型で高い魚を徹底的に使い倒す。
ないときは小さな魚を買うといい。
もちろんそのためには流通上の価値観や漁師の待遇改善をはからないとダメだけど、定置網や底曳き網などでとれるものをみな食べることで、節約も出来るし、地球にも優しいのだ。
日本列島で自給できる可能性がいちばん高いのが、米と水産物なのだから。

現状では今回の小アジ(マアジ)などは、ある程度の量が必要だし、大きさを揃えて、いろんな魚の間から選び出さないとダメだ。
そんな労力をかけてもほとんどお金にならない。
結局、魚粉に化けて二次的に人の口に入ることになる。
おいしいのにもったいないこと甚だしい。

さて、お菓子屋さんでもらった紙袋(かんぶくろ)に片栗粉と一緒に放り込んだのをがさがさ揺らし、ぱらぱらと油に落として、二度揚げする。
じゃがいもも一緒くたに放り込んだので、技と言えば最初は低温から中温に、仕上げは高温で揚げただけ。

これを、またまたお菓子屋でもらった別の紙袋に入れて、塩を振って食べ始める。
ここでコショウを振ってもいい。
小アジだけだとなんとなく単調だけど、じゃがいもと一緒だと、まったく飽きが来ない。
午後2時半に食べたのだけど、腹持ちがいいのでまんじゅうに手が伸びなかった。
満足感が高いといってもいいだろう。
紙袋の合わせ目に入った小アジの破片も食べて、凍頂烏龍茶で口の中を洗う。
ちょっとダウンしようか、それとも仕事の続きをしようかな、っと。

きれいなのもあれば傷ついたのもある、小アジたち


5月9日の神奈川県小田原魚市場、二宮定置でいろいろ山となっている、中から小アジ(マアジ)をひろい出す。
傷ついているのもあるし、へこんでいるのもある。
しかもちょっとだけ小サバ(ゴマサバ)混じりである。
秦野市の直売所『じばさんず』でメークインの新じゃがを買う。
これでフィッシュ&ティップスというか唐揚げを作る。

小アジを下ろすのは包丁いらず手間いらず


鰓を引っ張って内臓ごと抜く。
これを塩水で洗う。
水分をよくきり、片栗粉をまぶして揚げる。
最初は低温から中温に。
一度取り出して、今度は高温で仕上げる。

このコラムに関係する種

マアジのサムネイル写真
マアジJapanese horse-mackerel, Japanese jack mackerel海水魚。大陸棚を含む沖合〜沿岸の中・下層。北海道全沿岸〜九州南岸の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島、種子・・・・
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