202511/06掲載

新潟市、越後新川の生物・食物図鑑17 イボニシ

いぼいぼがあるからイボニシ


新潟県西区五十嵐新川漁港周辺の生物・食物図鑑を作っていく。
新川漁協に水揚げされる水産物は量的には多くないが、多彩である。
新川漁港の周辺には磯や護岸もある。
そんなところにいるのがイボニシである。

写真の個体はフジツボだらけでわからないが、貝殻はいぼいぼの突起が目立つので「疣螺(いぼにし)」という。
江戸時代に作られた貝の図鑑である『目八譜』(1843年、武蔵石寿)にはきれいな呼び名が多いのに、なぜか本種だけはそのものズバリの名がついている。

磯の巻き貝の中でも人気があるおいしい巻き貝


ゆでて食べるとちょっぴり辛いので「辛螺(からにし)」という別名があるが、磯にいる巻き貝の中では味のよいことが知られ、ファンも多い。
協力/鈴木重雄さんさん、島谷将之さん・星野健一郎さん(拓洋丸)・中務謙吾さん(すべて新潟県新潟市西区五十嵐新川)

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イボニシのサムネイル写真
イボニシ海水生。潮間帯。北海道南部・日本海男鹿半島以南の太平洋、日本海、東シナ海、瀬戸内海。・・・・
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