202508/18掲載

安楽島のサザエはゆでるだけでうまし!

もっとも簡単なサザエの食べ方である

ゆでサザエ

サザエでもっとも簡単な料理法は、塩ゆでである。
今回は、三重県鳥羽市安楽島、出間リカさんに送って頂いた貝類の中にサザエがたっぷり入っていた。
撮影していろんな料理にしたが、たっぷり入っていたので、何個かをそのまま水洗いして水を張り、塩を加えた鍋に入れて火をつけた。
たぶん約8分くらいゆでてそのまま鍋止め(鍋のまま冷ます)する。
ゆで汁は吸物程度の塩分濃度である。

このやり方は昔々、防波堤釣りで川奈港(静岡県伊東市)に通っていたことがあり、そこでお昼ご飯を一緒に食べていた(引退した)漁師さんに習ったもの。
島根県隠岐では少量の水分で蒸すという話を聞いたが、要はゆでるだけなので、さほど深く考える必要はない。
最近までやや濃い目の塩水で煮ていたが、最近薄味でもいいと思うようになっている。

ふたの隙間に貝剥き(貝棒)を入れて軟体部分を取りだし、砂を噛んでいたらゆで汁で洗う。
あとは酢みそでもいいし、意外にそのまま食べてもおいしい。
ルール無用なので好きなように食べるといい。
ちなみに知り合いの居酒屋オヤジのおすすめはタバスコ&マヨ(ネーズ)だ。
醤油で食べてもいい。
ちょっと変だけど、ウスターソースで食べてみた。これが変だけどうまい。

ときどきサザエは苦みだなんて通っぽいことを言う人がいるが、そんな人にはワタだけ食べてもらってもいい。
ボクは通などになりたくもなし(一応一茶風に)、なのでワタの苦みはちょっぴりでいい。
このどうにでもしてね、というのがサザエのよさだ。

サザエほどうまくて、しかもありきたりな貝はなし

サザエ

サザエは北海道西岸から九州、千葉県から九州までの浅い岩礁域に生息している。
古代から食用になっており、奈良・平安時代には塩辛、干したものなどが都に送られていた。
国内でもっとも馴染み深い巻き貝である。
三重県鳥羽市安楽島、出間リカさんと安楽島新鮮組のみなさんに感謝!

このコラムに関係する種

サザエのサムネイル写真
サザエSpiny top-shell海水生。浅い岩礁域。北海道南部西岸〜九州西岸・南岸の日本海・東シナ海、千葉県〜九州南岸の太平洋側、瀬戸内海。朝鮮半島・・・・
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