202503/28掲載

初ヒガンは厚く切りすぎたけど、ウマスギ

おー、春だなと思うヒガンフグの刺身


活ジメを甘くみすぎていたかも知れない。
1日半寝かしたので、そんなに硬くないと思って、やや薄め程度に切りつけたが、明らかに薄造りにすべきだった。
寝かしが足りなかった気もする。
フグの刺身は寝かしが、重要だと改めて思った。
この見極めの悪さは初ものだからである。
これからさんざんヒガンフグを食べることになる。
どんどん食べ巧者になるはずだ。

それにしても厚めに切って、少々硬いものの、ヒガンフグには味がある。
噛めば噛むほどうま味がじわりじわりとくる。
せっかく用意した酒が邪魔になるうまさで、2枚、3枚をじっくり噛みしめて、口中のうま味を流さないで楽しんだ。
春が漁の盛期で、旬と考えてもいい、ヒガンフグは、春は盛の恵みでもある。

余談になるが、我が家には4合瓶に移し替えた、かなりお高い福島県南会津町、「花泉 瑞鮮」と、長野県諏訪の「真澄 銀撰」という普通酒がある。
なぜか普通酒の方がきゅんと辛口でヒガンフグには合う。
ちなみにボクは酒グルメでもないし、いい舌を持っているだけでもない、ことだけは言ったおきたいけれど。

ちなみにフグ科で高級魚なのはトラフグだけだ。
ほかのフグは丸のままの状態はそんなに高くないし、みがき(毒の除去)の手間賃を出しても、懐が寒くなるようなことはない。
もっと気軽に、日常的に、食べようぜ、フグ。

見た目からはまったく春を感じないけど、春のフグそのもの


八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産に活ジメのヒガンフグがぷくぷく浮かんでいる。「みがいてくれ」と言ったら、まだ7時過ぎなのでヤな顔をする。
この手のことはもっと後の時間帯が好ましい。

フグで重要なのは寝かせの長短だと思う


磨いてもらったフグをペーパータオルにくるんで密閉して冷蔵保存する。
丸一日半寝かせる。
三枚に下ろして、腹骨を取る。
これをやや薄めに切りつけていく。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

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ヒガンフグのサムネイル写真
ヒガンフグ英名/Globefish, Blowfish, Puffer海水魚。日本各地。浅い岩礁域。北海道〜九州南岸の日本海・東シナ海、北海道南西部〜九州南岸の太平洋沿岸、瀬戸内海、東シナ・・・・
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