202502/21掲載

双剣鯖は刺身用なのにしゃぶしゃぶ、塩焼きで

明らかに肥満体型で触っただけで脂あり、と感じる


ボクのときどきのいいわけ、をば。
鹿児島の田中水産さんから、ゴマサバが1月21日に送られて来た。触っただけで、すごいとわかるもので、なんだろう? と田中さんのメッセージを見たら、南さつま市坊津、「双剣鯖(そうけんさば)」だった。
釣りサバであり、生け簀で活け越して締めて出荷しているものだ。

寒の双剣鯖、脂が身に混ざり込んで真っ白、だ


来た日に下ろして、半身の身色でビックリし、生で味見してビックリした。
明らかに刺身で食べ、半身を酢じめにすべき、だ。
非常に脂がのっていて、濃厚なうま味が感じられたからだ。

計測値(大きさ)や下ろしたときの感想をテキスト化しているときに、目の前の画面がいきなりぐんにゃりして眩暈で倒れてしまったのだ。
回復したのは翌々日、さすがに、刺身とはいかず、醤油ベースの割り下でしゃぶしゃぶにして、塩焼きにもしてみた。

割り下で中半生にしゃぶしゃぶ


割り下は酒・みりん・醤油・水でだしは使わなかった。
半身を皮付きのまま切る。
しゃぶしゃぶした一切れの味わいが複雑で大きい。
最初は脂の口溶け感からくる甘味が来て、半生の部分にちゃんとゴマサバの持つ、豊かなうま味が後から来た。
皮と皮下にこくのある味の層がある。
柔らかく脆弱なので舌の上でほどよく崩れるのもいい。

焼き目が秋の紅葉のように色づいた


塩焼きにしてもっと驚いた。
体調不完全な状態だったので塩をして翌日、気分のいいときに食べた。
この塩焼きで食べるご飯が矢鱈においしい。
箸をつけた途端にじわりと染み出してくる液状の脂が舌に刺さる。
マサバ以上にうま味が濃い。
久しぶりの一合飯で全快祝いしているかのごとくだった。

残念ながら刺身で食べられるゴマサバを刺身で食べなかったことのいいわけ、である。
それにしても双剣鯖の刺身、食べてみたい。

あらためて、鹿児島県鹿児島市、田中水産さんに感謝!
田中水産
http://tanakasuisan-kagoshima.com/

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