202412/03掲載

アカヤガラの湯引きは冬の味

アカヤガラは刺身、焼霜、よりも湯引きかな


12月はアカヤガラの時季である。
いちばん味がよく、ハズレのない時季でもある。
一年を通して味をみているが、今回の1.2kgも間違いなしの美味であった。
ただし刺身は飽きた。
焼霜造りも造りすぎたので、湯引きにする。
長崎県などでは日々の味らしいが、刺身以上に日常に生かせそうな料理である。

今回は柚子入りの辛子酢みそで食べた。
この方が冬らしさが感じられていいし、たくさん食べても食べ飽きない。
アカヤガラのおいしさは皮周辺にあり、がまざまざとわかる。
面白いもので刺身だと生の味はそっけないのに、湯引きの中心部分の生はインパクトが強い。
皮のおいしさ、熱を通した身のおいしさを通り越して、最後にトリがやる、ような感じがする。

やけに箸が進み、酒も進む。
虫の音もきえ、外気温は5℃、中の気温は16℃で大げさだけど、今季初ちゃんちゃんこなり。

どんどんよくなる島根のアカヤガラ


12月2日、八王子綜合卸売協同組合、舵丸水産島根県大田産のアカヤガラを買った。
アカヤガラは大きい方が高いが、実は大きい方がお得でもある。
体長の60ペーセント弱しか可食部分ではないので、細い子供は食べるところがない。

さて、アカヤガラも定期的買っている魚だが、刺身にしても悪くはないが、もの足りない。
ここでは湯引きにしてみた。
水洗いして三枚に下ろす。
適当に切り、湯通しして氷水に落として粗熱を取り、水分をきる。
辛子のきいた酢みそで食べる。
■舵丸水産は、一般客に優しいので、ぜひ近くにお住まいの方は一度お寄り頂きたい。

このコラムに関係する種

アカヤガラのサムネイル写真
アカヤガラRed cornetfish, 鱗馬鞭魚、鱗煙管魚海水魚。沿岸〜沖合いの200mよりも浅場。北海道・[岩手県宮古]〜九州の日本海・東シナ海・太平洋沿岸、瀬戸内海、屋久島・・・・
詳細ページへ

関連記事 ▽




呼び名検索

方言を含む全ての名(標準和名,方言,呼び名,外国名,学名)から水産物を検索します。

閉じる