ぼうずコンニャクの食べる魚貝類だけでなく多彩な生物の図鑑です。掲載種は2000種、食用の水産生物の一般的なものは総て網羅。検索法・食べ方を詳しく解説しています。

ビワヒガイ(Fat minnow)

学名:Sarcocheilichthys variegatus microoculus Mori

ビワヒガイの形態写真

体長10センチ前後になる。

  • 魚貝の物知り度 食べ物としての重要度 味の評価度

    ★★★★★

    知っていたら学者級

    ★★

    地域的な水産物、嗜好品的なもの

    ★★★

    美味
    分類
    顎口上綱硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系コイ目コイ科ヒガイ亜科ヒガイ属
    外国名
    Fat minnow
    学名
    Sarcocheilichthys variegatus microoculus Mori
    漢字・由来
    漢字 琵琶鰉
    由来・語源 もともとは琵琶湖周辺での呼び名で「ひがい」。漢字は1890(明治23)年4月9日、明治天皇が疎水の開門式に出席したときに、滋賀県庁で昼食をとる。このときに瀬田の磯田清右衛門がヒガイを献上、明治天皇が気に入り、その後、東京にも取り寄せることがあった。それで県知事、籠手田安定が1896(明治29)年に魚へんに「皇」でヒガイと読ませるようになった。
    地方名・市場名
    トウマル、ツラナガ、カマドヒガイ。
    生息域
    淡水魚。琵琶湖、瀬田川。湖や河川の下流域。
    関東など日本各地に移植。
    生態
    4〜6月にイシガイ科のドブガイ、イシガイの吸水管に産卵管を差し入れて生み付ける。
    基本情報
    琵琶湖でも専門の漁はない。
    霞ヶ浦などの移植先でも評価が低く、あまり利用されていない。
    野締め(死んだもの)でも比較的味がいいのだが、野締めのホンモロコと比べると味が落ちる。
    そのせいか古くから食べていた地域でも見かける機会は少ない。
    水産基本情報
    市場での評価 主に滋賀県、京都で見かける。やや高値。
    漁法 えり
    産地 滋賀県
    選び方
    生きているものがベストだが、非常に入手が困難。赤などの体色のくっきりしているもの。
    味わい
    旬は春から産卵期まで。
    鱗は弱く、そのまま焼くなどしても気にならない。
    骨はやや硬め。
    白身で焼くと独特の風味がある。
    栄養
    寄生虫
    食べ方・料理法・作り方
    調理法 素焼き、つけ焼き、甘露煮
    ビワヒガイの素焼き素焼きにしたもの。しょうがしょうゆで食べる。
    ビワヒガイのつけ焼きつけ焼き。しょうゆとみりんのたれを塗りながら焼き上げる。
    ビワヒガイの甘露煮甘露煮。素焼きしてから甘辛く煮たもの。
    好んで食べる地域・名物料理
    つけ焼き/砂糖、しょうゆ、酒を合わせたものを塗りながら焼く。滋賀県大津市堅田。
    加工品・名産品
    釣り情報
    歴史・ことわざ・雑学など
    「ヒガイは琵琶湖の名産で、畏くも明治天皇の好ませ給うたと云う噂のある果報目出度い魚である。さればにや京都、大阪、滋賀県では頗る是を珍重するが、先年此魚を茨城県霞ヶ浦へ移植し、澤山に繁殖するやうになつたが、是の使途が今以て完全ではなく、この小さいのを生かして京都方面へ送り、大きい死んだのを東京へ送り出すのである。従って東京ではヒガイの眞の味がわからないことと思われる。」『魚と人生』(田中茂穂 楽浪書院 1934)
    参考文献・協力
    『魚と人生』(田中茂穂 楽浪書院 1934)、『図説有用魚類千種 正続』(田中茂穂・阿部宗明 森北出版 1955年、1957年)、『日本産魚類検索 全種の同定 第三版』(中坊徹次編 東海大学出版会 20130226)、『湖国琵琶湖の魚たち』(滋賀県立琵琶湖文化館 第一法規)
  • 主食材として「ビワヒガイ」を使用したレシピ一覧

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