コイ目(Cyprinifurmes) 5科約279属約2662種
ウェーバー器官という脊椎骨の最前部4個が変形して出来た感覚器官がある。内耳と鰾(うきぶくろ)をつないで音を伝えている。一部を除いてほとんどが淡水生
コイ科(Cyprinidae)コイ亜科(Cyprininae) 約2010種。ほとんどが淡水に棲息。
のどの奥にある咽頭歯(いんとうし)が発達して口には歯がない。淡水魚のなかではもっとも種が多い
硬骨魚綱条鰭亜綱ニシン・骨鰾下区骨鰾上目骨鰾系
コイ目コイ科コイ亜科
コイ属(属の特徴/口に2本のひげがある)
コイ
Cyprinus Carpio Linnaeus
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魚貝の物知り度/★★★★ これは常識
食べ方◆洗い/鯉こく(こいこく)/うま煮/
刺身/塩焼き/フライ
○美味
市場での評価・取り扱われ方◆現在では一般に流通することが少なくなっている。長野県、茨城県、琵琶湖などでは売られ、比較的日常的に食べられている地域がある。
また中華材料としても重要。
値段はあまり高くない。
コイの基本◆
 
コイはユーラシア大陸のものが中国を経て移入されたものとされている。ただし、最近、国内でも化石が発見されていること。一般にコイとされている「真鯉(まごい)」よりも体高の低い、黒っぽい「野鯉(のごい)」がいることから国内原産の別種のコイの存在が浮かび上がってきている。国内に棲息するコイが2種になる可能性も大。
 コイをはじめとする淡水魚を使った料理は年々廃れていっているように感じる。古く縄文時代から食用とされ、また古代には特別な意味合いを持つ魚としてマダイ以上に珍重されていた。四条流(宮中での善部の一流派)の包丁式で使われることでも有名だ。
 また中国の竜門の鯉(コイが黄河にある竜門を超えると竜になる)、五月幟の「鯉のぼり」など古くか人に親しまれてきた歴史を感じる。
生息域◆日本全国。
生態◆雑食性で動物性のイトミミズやタニシ、シジミ、植物の藻や水生植物などを食べる。
産卵期は5月上旬から初夏にかけて。
大きさ◆1メートルを超える
漁獲方法◆えり(定置網)/釣り
漢字◆「鯉」。
「鯉」の“里”は“理”と同じで縦縞の入ったと言う意味。本来は縦縞模様のナマズの一種を差した言葉。
「鯉魚」と書き〈りぎょ〉という読み方もある。
由来◆体色から●「雌雄相恋して離れないので“恋”からきた」。
●「身が肥えていることから“肥え”の意」
●「味がほかの魚に勝っていることから“越”の意で」
●「推古天皇のときに定められた冠位十二階に由来する。タイを“大位”、コイを“小位”の意。

呼び名・方言◆成魚の各地での方言、呼び名はほとんどなく幼魚などの呼び名があるという。ただし調べているところ
釣り◆さなぎ粉(カイコのさなぎの粉末)、サツマイモなどを使った練り餌を吸い込み仕掛け(練り餌を団子状にしたものを螺旋状の道具につけ、その周りにハリをつけたもの)でぶっ込み釣り。ひたすら待ちの釣りだ。
話題、こぼれ話◆
 東京下町は水路の発達したところでコイやフナ、ドジョウなどをよく食べていたという。それが戦後、高度成長期、そして最近となってほとんど残っていない。
◆食べてみる◆
 コイは原則的に生きたものしか料理しない。スーパーなどで売られているものでも生きたものを調理直前までの加工をほどこしている。もしくは調理の済んだものだ。1本の生きたコイを買い求めるのは躊躇するものだけど、意外に少ない水と酸素で生きているもので、持ち帰るのは用意だ。
 関東などで流通するコイのほとんどは養殖されたもの。だから思ったよりも脂がのっている。
 いちばん好きなのは鯉こく。見た目には単にコイの切り身の入ったみそ汁のようだ。しかしじっくりコイの旨味を汁に引き出すように長時間煮る。
 洗いもシコっとした歯触りと、清々しさでときに非常に食べたくなる料理。
 産卵期には「子つけ」がいい。細長く刺身に切り、いった卵をまぶしたもの。
 他にはうま煮(煮つけ)、塩焼き、唐揚げ、中華風唐揚げ、あんかけなど料理法多々。
●参考/『魚と貝の事典』(望月賢二 柏書房)、『新・霞ヶ浦の魚たち』(霞ヶ浦市民協会)、『新 北のさかなたち』(水島敏博、鳥澤雅他 北海道新聞社) 、『新選漢和辞典』(小林信明 小学館)
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コイの洗い
千葉県香取市小見川町にあるウナギ屋『うなせん』のご主人に作って頂いたもの。生きたコイを使い冷たい流水で洗う。辛子酢みそで味わうのだが、シコっとした歯触りに噛みしめるとじわりと旨味が感じられる
長野県信濃大町のスーパーで売られていた切り身になったコイ。買っている人に聞くと鯉こくにするのだという。鯉こくは一見コイのみそ汁だが、実際に飲むと濃厚なみそ味のスープのようだ